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FC東京時代から何も変わっていない
「ドリブルおばけ」中島翔哉の本質。

posted2018/10/20 10:00

 
FC東京時代から何も変わっていない「ドリブルおばけ」中島翔哉の本質。<Number Web> photograph by Takuya Sugiyama

中島翔哉が仕掛ければ何かが起こる。その期待感はサッカーファンにとって共通項だ。

text by

西川結城

西川結城Yuki Nishikawa

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Takuya Sugiyama

 いつも、不思議な思いを抱きながら、中島翔哉のプレーを見ている。

 新生サッカー日本代表、森保ジャパンの新10番。9月に続き、この10月もメンバー入りを果たした。先月のコスタリカ戦でのゴールに続き、南野拓実は今月の2試合でも得点を挙げ、一躍名を馳せる存在になった。

 また東京五輪世代のエース候補である堂安律も、16日のウルグアイ戦で待望の代表初ゴールを決めた。新たな代表チームの看板となる若き力が、目に見える結果を出している。

 一方で中島は、ここまで無得点である。ただ試合ごとに与えているそのインパクトは、計り知れない。森保ジャパンの初陣・コスタリカ戦でも、ひとり切れ味抜群のドリブル突破と、小柄ながら右足から放たれる強烈シュートでチーム全体の攻撃を彩った。

 そして今回のウルグアイ戦。南野の先制点をお膳立てしたのは、鋭利に敵陣を切り裂く彼の縦パスであり、大迫勇也のゴールが生まれたのも、その直前に狭いシュートコースを射抜いた彼の力強い一撃がきっかけだった。

 代表合流直前に出場した、ポルトガルでのリーグ戦。名門スポルティング・リスボンを相手に中島は2ゴール2アシストと大活躍して勝利に貢献した。移籍1年目の昨季も、リーグ戦29試合に出場し10ゴール12アシストを記録。すでにその活躍ぶりは広く伝えられ、ヨーロッパ最西端の国で彼は常に笑顔でプレーしている印象だ。

取材陣に毎回聞かれること。

 だからこそ、ロシアW杯のメンバーから落選したことが、驚きを持って受け止められもした。海外組になって日は浅いが、この短期間で中島は出色の数字と結果を残していたからだ。

 代表合流のために帰国し、取材陣の前に立つたびに、中島には定型のような質問がよく飛ぶ。

「ポルトガルに行って、どんなプレーが成長したと感じているか?」

「最近のリーグ戦を見ていると、日本でプレーしていた時よりも○○○な部分が変化したように見えるが?」

 諸々である。

 ところが、いつだって中島の答えは、シンプルだ。

【次ページ】 「いつもどおりですけどね」

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