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元鹿島・鈴木修人が大学で名監督に。
就任2年目にして番狂わせを連発。

posted2018/08/06 08:00

 
元鹿島・鈴木修人が大学で名監督に。就任2年目にして番狂わせを連発。<Number Web> photograph by Takahito Ando

高校、大学、そしてJリーグと名門チームに所属し続けた鈴木修人監督。まだ32歳、指導者としての伸び代は大きそうだ。

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安藤隆人

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Takahito Ando

 強い者が勝つのではなく、勝った者が強い――。

 7月、この哲学を叩き込まれた男が率いるチームが、周りを驚かせる大快進撃を見せた。

 舞台は大学サッカーの真夏の祭典である総理大臣杯全日本大学サッカートーナメントの関東予選、アミノバイタルカップだった。

 今年で7回目を迎える同大会で、関東リーグ1部、2部のさらに下のカテゴリである東京都リーグ所属の明治学院大が次々と上のカテゴリのチームを倒して、決勝にまで駒を進めたのだ。

 アミノバイタルカップは1部・2部は全チーム参加できる。一方でその下のカテゴリにとっては出場するだけでも難関である。

 東京都大学リーグ所属チーム(4校)、埼玉県大学リーグ、千葉県大学リーグ、神奈川県大学リーグ(それぞれ3校)が代表決定戦を経て決まる。それと春季北関東大学サッカー選手権を勝ち進んだ3校の計16校がプレーオフを行い、そこで勝利した8校がようやく本戦に参加できるシステムなのだ。

1部所属の大学4校を次々撃破。

 このプレーオフに勝利して初出場を果たした明治学院大が、今大会の主役になったのだ。

 1回戦でいきなり前年度総理大臣杯3位の筑波大を2-1で撃破すると、2回戦では東洋大を2-1で下し、3回戦では早稲田大に1-0で勝利。あれよあれよという間に総理大臣杯初出場を手にした。

 そして準決勝では前年度総理大臣杯準優勝の明治大を3-3の打ち合いの末にPK戦で下し、初の決勝進出を果たした。ここまで挙げた4校はすべて関東1部所属で、すべて2つ上のカテゴリを撃破したことになる。

 そもそも関東1・2部以外のチームがベスト4以上に残ったこと自体が史上初。彼らがファイナリストに進んだことが、どれだけ凄いことか分かるだろう。

【次ページ】 決勝で法政相手に肉薄したが。

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