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元鹿島・鈴木修人が大学で名監督に。
就任2年目にして番狂わせを連発。 

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安藤隆人

安藤隆人Takahito Ando

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posted2018/08/06 08:00

元鹿島・鈴木修人が大学で名監督に。就任2年目にして番狂わせを連発。<Number Web> photograph by Takahito Ando

高校、大学、そしてJリーグと名門チームに所属し続けた鈴木修人監督。まだ32歳、指導者としての伸び代は大きそうだ。

選手獲得も容易ではない中で。

 選手獲得も容易ではない。選手の中には中学、高校と全国大会に出場したことがない選手がいる。1部、2部のチームに行けず、大学サッカーを本気で続けるかどうか悩んだ選手もいる。

 だが、「桐蔭学園、実践学園、静岡学園、習志野、八千代など強豪校で指定校推薦があるところから選手に来ていただいています。なかなかトップレベルの選手は来てもらえませんが『明学でもう一度サッカーに打ち込もう』と選手達に熱意を伝えて、『明学でサッカーを続けたい』と思ってくれる選手が来てくれるようになりました」と、鈴木自ら熱意を持って高校、ユースの現場に赴いた。

 その熱意を汲み取った学生達が1つになって、カテゴリが2つ上のチームに臆することなく戦い抜いたのだ。

「今大会を通じて、学生達は『やっぱり1部は凄いな、うまいな』と相手をリスペクトしながらも、全力で立ち向かってくれた。勝ちにこだわったサッカーを初戦から表現できたし、決勝まで勝ち上がり、準優勝という結果を残した。選手達もこうした大会で結果を出せば多くの人が見てくれるし、メディアの皆さんが取り上げてくれることを実感できたと思います。

 でも、ここで満足をしてはいけません。僕らにとって最大の目標は、来季の関東2部昇格を果たすべく、リーグ優勝して、そのあとの1発勝負(昇格決定戦)に勝つこと。今大会で『質の高い相手と常に戦える舞台に行きたい』とみんなが強く思えるようになった。常にこういう戦いができる舞台に行けば、もっと選手達は伸びる。そこは僕も強く感じました。1年間を通してここ(関東リーグ)にいないといけないことを再確認したからこそ、勘違いせずに、残りのシーズンを最後まで戦い抜きたいと思います。

 もちろん、その前に関東代表として、総理大臣杯優勝を目指して、今度は全国に明治学院大の名前をしっかりと刻んで、内容と勝ち方にこだわって戦い抜きたいです」

 32歳の青年監督が起こした大快進撃。鈴木がこれまで慕ってきた師達の勝者のメンタリティーを引き継いで、まずは8月31日に開幕する総理大臣杯に関東第2代表として、誇り高き戦いに臨む。

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