猛牛のささやきBACK NUMBER
若手から“師匠”と慕われる35歳。
オリ山崎勝己の役割とこだわり。
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![米虫紀子](https://number.ismcdn.jp/mwimgs/6/3/-/img_63c0172edf1a3eec5d5017836b5eb9301895.jpg)
米虫紀子Noriko Yonemushi
photograph byNIKKAN SPORTS
posted2018/05/18 10:30
![若手から“師匠”と慕われる35歳。オリ山崎勝己の役割とこだわり。<Number Web> photograph by NIKKAN SPORTS](https://number.ismcdn.jp/mwimgs/1/d/700/img_1df1cffe6e8067a6b9e96ee519d3fbe7227004.jpg)
プロ18年目のベテランは、チームの底上げにつながる重要な役割を果たしている。
何試合出ても、緊張感は変わらない。
既に3本の二塁打を放ち得点にも絡むなど、バッティングの調子も悪くない。5月12日の東北楽天戦では、一塁手のタッチをひらりとかわし、ベースに素早く飛びついてセーフになるという軽快な身のこなしを披露した。
昨年はファームで過ごす時間が長かった。それでも、いつ一軍に呼ばれてもいいように自分の準備を整えながら、若手投手にアドバイスを与えたり、リードで投手のいい部分を引き出して自信を持たせるなど、チームの底上げにつながる重要な役割を果たしていた。
だがやはり現役のプロ選手。一軍で試合に出場している今がより活き活きとして見える。
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プロ18年目になっても、一軍でマスクを被る緊張感は若い頃と変わらないと言う。
「すごく緊張します。それは何試合出ようが変わらない。ゲームをつぶしちゃいけないから。だからその分、準備もしますしね」
12日の試合は、打線がわずか1安打に終わり0-2で敗れたが、先発した山岡は「今季一番悪かった」という状態の中、6回2失点と粘った。しかし山崎は、カルロス・ペゲーロに打たれた2本目の本塁打を悔やんだ。
「1本目はともかく、キャッチャーとして2本目は防げた。もっと観察しないと。修行が足りないですね。勉強しないと」
若手から「師匠」と慕われる35歳も、まだまだ修行の途中である。
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