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マクラーレン・ホンダ、ラスト鈴鹿!
最後まで諦めなかったアロンソの意地。
text by
尾張正博Masahiro Owari
photograph byHiroshi Kaneko
posted2017/10/10 12:45
「1ポイントだけでも得られれば、僕らの努力にふさわしいものになったはず……」とレース後にコメントしたアロンソ。
「このプロジェクトを僕はずっと誇りに思っていく」
しかし、アロンソはあきらめなかった。
徐々に順位を上げ、レース終盤に入賞まであと一歩となる11番手となると、アロンソは前を走るウィリアムズのフェリペ・マッサとの差を「セクターごとに知らせてくれ」と無線でエンジニアに伝えた。
だが、その努力もむなしく、アロンソは0.8秒差の11位でフィニッシュ。マクラーレン・ホンダでの最後の日本GPでも入賞は果たせなかった。
それでもアロンソは、ホンダとの3年間を誇りに思うと語った。
「僕たちは結果を出せなかったし、目標を達成することができなかった。それについては悲しいけど、それでもウインターテストで発覚した様々な困難を克服してきたことは誇りに思っている。僕たちは短期間で可能な限り、それらの問題を克服するために頑張ってきた。残念ながら、満足のいく成果を得られないまま、僕たちは別々の道を歩むことになるけど、このプロジェクトを僕はずっと誇りに思っていく。ホンダの今後の活躍を祈っている」
日本GPは幕を閉じた。だが、ホンダとアロンソの戦いは、あと4戦残っている。