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アドマイヤとサトノの競り合いも……。
セレクトセールは今年も最高額更新。
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島田明宏Akihiro Shimada
photograph byNIKKAN SPORTS
posted2017/07/12 12:00
![アドマイヤとサトノの競り合いも……。セレクトセールは今年も最高額更新。<Number Web> photograph by NIKKAN SPORTS](https://number.ismcdn.jp/mwimgs/6/d/700/img_6da69b81481a5709e83fb4d47cf245ae149655.jpg)
5億8000万円という価格は、ペイするためにはGI勝利が最低条件というような設定だ。果たして彼はどんな走りを見せるだろうか。
ゴルシ、キズナ、エピファの初年度産駒が登場。
さて、新種牡馬の産駒がどのような評価を受けるか、ということも、セレクトセールの大きな見どころになっている。
今年は、芦毛の猛獣ゴールドシップ、2013年のダービー馬キズナ、同期の菊花賞馬エピファネイアが注目を集めた。
産駒の上場頭数は、ゴールドシップ4頭、キズナ13頭、エピファネイア16頭。頭数に差があるので平等な比較にはならないかもしれないが、それぞれの平均落札額は、ゴールドシップ2925万円、キズナ3082万円、エピファネイア2293万円(1万円以下四捨五入)と大きな差はつかなかった。
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これら3頭のうち、最も高額だったのはキズナ産駒の「フィオドラの2017」(牡)で9000万円だった。2番目もキズナ産駒の「エピックラヴの2017」(牡)で8000万円。どちらも、キズナのオーナーだった前田晋二氏が落札した。
4頭のキズナ産駒を落札したオーナーも。
エピックラヴの2017の購買者が決まり、ハンマーが打ち下ろされると、キズナを生産したノースヒルズの前田幸治代表は、ぎゅっと拳を握りしめた。
「この馬をずっと狙っていました。キズナの産駒はどれも形が素晴らしい。1億円まで行くかと思っていたのですが、いい馬を買うことができてよかったです。また新馬戦のとき取材に来てください」
と笑顔を見せた前田氏が率いる「チームノースヒルズ」は、この日、4頭のキズナ産駒を落札した。この馬は中竹和也厩舎、フィオドラの2017は佐々木晶三厩舎、3200万円で落札したナスケンアイリスの2017は宮本博厩舎、1100万円で落札した牝馬のホットマンボの2017は清水久詞厩舎に入る。