SCORE CARDBACK NUMBER
猛暑だから人馬に優しく。夏競馬のパドック改革案。~あんな暑い場所を15分も回るのは……~
text by
片山良三Ryozo Katayama
photograph byAFLO
posted2017/07/17 17:00
クーラー設置など各厩舎が暑熱対策を講じる中、レース直前のパドックは無防備な状況が続く。写真は宝塚記念。
キタサンブラックの宝塚記念の凡走は、結果論だが天皇賞(春)のビッグレコードの反動だったと想像できる。ともにレコードで走ったシュヴァルグランも精彩を欠いたし、対照的に勝ったサトノクラウンは天皇賞をパスした馬。2着のゴールドアクターは天皇賞で能力の半分も出せなかったのが、宝塚記念では吉と出たのだろう。競走馬の体調は外見からは非常にわかりにくいもので、結果を見てから「ああ、疲れが抜け切れていなかったんだ」と思うのはよくあること。そうした不安材料は予め指摘できることだったのに、「それでも大丈夫だろう」と無難な予想を提供した我々にも反省が必要と思う。