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「近未来にプロに進むヤツ」発見!
ヤマハ・鈴木博志の150kmは数字以上。 

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安倍昌彦

安倍昌彦Masahiko Abe

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photograph byKyodo News

posted2016/07/26 17:00

「近未来にプロに進むヤツ」発見!ヤマハ・鈴木博志の150kmは数字以上。<Number Web> photograph by Kyodo News

22日、JR九州に敗れたヤマハは、2回戦で都市対抗を去った。この日も鈴木は1回を無失点に抑えている。

“捕球感”がずば抜けてよかったのが、鈴木だった。

 3人の中で、“捕球感”がずば抜けてよかったのが右腕・鈴木博志だった。

 ボディーバランス、腕の振り、リリースのタイミングにマウンド上での表情まで、文句のつけようがない。私がスカウトだったら、即決で指名を決めていたはずだ。

『野球人』の文章の中から、彼に関する一文を引用しよう。

「彼もブルペンで受けた。

 テークバックで左肩をキュッと上げて左サイドの壁を作るあたり、投球フォームも大谷翔平(日本ハム)によく似ている。いい所を真似するのはよい事だ。

 オーソドックスなオーバーハンドのきれいなタテの軌道。

 すばらしいスピン。

 真上から投げ下ろしているのに、こっちのミットにはボールが下から浮き上がって突き刺さる体感だ。

 直す所なし。このまま、ひたすらさらに走って食べて投げて。努力の量と成長量が比例するタイプ。<150>の線もあっさりクリアできそうだ」

 まさにその通りの成長カーブを描いて、今夏、鈴木博志は初めての都市対抗にやってきた。もちろん初戦から見に行った。JFE東日本戦、いきなり強敵だ。

9-4のリードで、初めてのドームのマウンドへ。

 春からは、ストッパーとして試合終盤にマウンドに上がると聞いていた。試合が壊れなきゃいいが……。“守護神”が出てこられる試合展開を祈って、観戦を続けた。

 予想外に点差が開いてしまった。9-4とヤマハリードで終盤を迎えて、今日はもうないかな……と思ったところで、9回のマウンドに鈴木博志が向かった。

 初めての“ドーム”。5点リードでも、応援団の発する大音響に、ベテラン、くせもの居並ぶJFE打線が相手だ。さあ、どうする、鈴木博志!

 もう、勝手に“おやじ目線”だ。

 7球の投球練習が、すべて上ずっている。そのまま、インプレーに入ってしまった。だいじょうぶなのか……?

【次ページ】 四球にヒットと苦しんでも、150kmの球には力がある。

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