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今季プレミアの“サプライズ11”は?
FWには岡崎慎司、相棒はマンUの18歳。 

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山中忍

山中忍Shinobu Yamanaka

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posted2016/05/22 11:00

今季プレミアの“サプライズ11”は?FWには岡崎慎司、相棒はマンUの18歳。<Number Web> photograph by AFLO

レスターが優勝した今季のプレミアはサプライズに満ちていた。岡崎慎司は、その中心的な存在の1人である。

CBはボーンマスとエバートンから。

 背後で守るCBの1名にはボーンマスのサイモン・フランシスを選出したい。38歳の青年監督エディー・ハウが率いる1部リーグの「若葉マーク集団」は、終盤戦の4月半ばまでトップ10の可能性まで残しながら悠々と残留。しかも、昇格1年目にありがちな守備重視の「サバイバル・モード」に切り換えることなく、正攻法を貫いてプレミアで生き残った。

 そのチームをCB兼SBとして後方で支えたのがフランシス。下部リーグ経験しかなかった31歳は、今季プレミアにおける「シンデレラ」の1人だ。

 相棒はエバートンのジョン・ストーンズ。21歳の成長度自体は、実は予想を下回った。足下の技術への自信が裏目に出て、クリアかキープかの判断ミスやパスミスで、只でさえ守備が不安なチームに不必要な危険を招いた。とはいえ、そのストーンズがエバートンのDFとして今季を終えたこと自体が驚き。

 上昇の一途を辿るテレビ放映権収入により、ビッグクラブと呼ばれないプレミア勢も金に不自由はなくなってきているとはいえ、チェルシーによる3度の高額オファーを拒否したエバートンの意思は、想像を絶する固さだった。

SBは格安のエバンスと安定感のモンレアル。

 逆にあっさり手放されたのが、左SBでイレブン入りするウェストブロムウィッチのジョニー・エバンス。マンUからの昨夏の移籍は、まだ27歳でも移籍金は600万ポンド(約9.6億円)程度という、不要品扱いを意味する廉価の放出だった。

 だが新天地では、DF陣の故障者続出で苦しんだ古巣を横目に、安定した守備力を発揮。格上のニューカッスルとサンダーランドが残留争いに巻き込まれる中、ウェストブロムウィッチが無難にシーズン平均順位でもある14位に収まった背景には、「放出したマンUの気が知れない」と言われながら今季を終えた新DFの存在がある。

 右SBには、本職とは逆サイドになるがアーセナルのナチョ・モンレアル。3年前の加入当初からバックアッパー級と見なされていたが、キーラン・ギブスとのポジション争いについに完勝を収めた。背後から5カ国語を操る新GKのペトル・チェフがスペイン語でコーチングしてくれる環境変化もあるのだろうが、アーセナルの弱点である守備陣に、チーム最高の安定度を示す主力が現れるとは思ってもみなかった。

【次ページ】 GKは降格候補を救ったワトフォードのゴメス。

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