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エラーの数では分からない、
2009年「本当のチーム守備力」。 

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田端到

田端到Itaru Tabata

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photograph byNaoya Sanuki

posted2009/12/27 08:00

エラーの数では分からない、2009年「本当のチーム守備力」。<Number Web> photograph by Naoya Sanuki

巨人はチーム単位で'09年に両リーグ1位の成績を記録!

 セ・リーグはパ・リーグほど、守備力の差がはっきりしていないためか、年度ごとの順位の変動が激しく、数値も接近している。

 '09年は巨人と中日が70%超えを果たしたが、セの球団が70%以上を記録したのは久しぶりのことである。

 また、前回のコラムで「守備記録はたいしたことないのにゴールデングラブをもらう選手には、巨人の選手の割合が高い」と失礼なことを書いたが、(あくまでも)チーム単位で見ると、今季の巨人の70.3%は両リーグ通じて1位で、かつての長打力重視ラインアップからの脱却効果がこんなところにも見て取れる。

 ちなみに私はこのDERを計算するたび、子供の頃に飽きるほど遊んだ「野球盤」を思い出す。

 パチンコ玉のような銀色の球をセットして、攻撃側はバットを回してそれを弾く、あの定番ゲームだ。盤面には「アウト」や「ヒット」「二塁打」などの穴があり、野手のところにも「アウト」の穴がある。

 日本ハムは、野球盤で言えばアウトの穴が大きく作られているチームである。盤面の70%以上がアウトだ。

 一方、オリックスや横浜はアウトの穴が小さめの野球盤だ。打球が穴に入りそうで入らず、フェアグラウンドで止まってヒットになる。あるいは野手の正面へ打球が飛んでも、野手の人形にはじかれてヒットになってしまう。

 そんなイメージでこの数字を思い描けば、ややこしいデータも多少は身近に感じられると思う。そもそも今の若い世代は野球盤を知らないかもしれないが……。

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