ドジャースが獲得したい“2人の日本人選手”…番記者が明かす「阪神の投手も狙っているだろう」大谷翔平効果で“7万5000円のファンクラブ”も2分で完売 

　東京シリーズ開催中、ドジャースの練習中のフィールドで、関係者と談笑をするフリードマン編成本部長の姿があった。終始にこやかで、笑顔が絶えない。日本の子供たちをドジャース帽だらけにするという野望に一歩近づいた満足感で、まさに笑いが止まらない状態だったのだろうか。

「いやいや、フリードマンはこんなものではまだ満足していない。日本のトップクラスの選手をもっと獲りにいくつもりだし、ドジャースの人気を日本で一番にしたいと本気で思っている。狙っているのは、あの若いスラッガー、プレシーズンゲームで対戦した阪神のあの投手もそうだろう」

　そう語ったのは、オレンジカウンティ・レジスター紙のビル・プランケット記者。日米で大谷とドジャースの本を出版している大ベテランだ。若いスラッガーというのは今季終了後にメジャー移籍を目指すと伝えられているヤクルト村上宗隆、阪神の投手は才木浩人のことだ。

日米プレシーズン、ドジャース相手に好投した阪神・才木浩人。試合後にタイラー・グラスノーと言葉を交わした ©JIJI PRESS

「ここまでとは…」開幕シリーズの収益

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　ドジャースがこれほど日本人選手を積極的に集めている理由はもちろん、日本というマーケットの大きさを実感しているからだ。大谷翔平が加入して以来、ドジャースは日本の企業と次々にパートナーシップ契約を結んでいる。MLBの発表によると、カブスとの日本開幕シリーズにはMLBの国際イベントとして史上最多の22社とのスポンサー契約が締結され、これまでの最高記録だった昨年の韓国開幕シリーズを240％上回るスポンサーとなった。

　ユニホームやグッズを製造販売しているファナティクス社の東京シリーズ記念グッズ売り上げは4000万ドルに上り、同社のメジャースポーツイベント関連売上ではスーパーボウルもワールドシリーズも抜いて史上最高額になった。さらにシリーズ開催に先駆けて東京スカイツリーで開催したファンフェスは12日間で45万人が来場し、これもMLBがこれまで開催したファンイベントとしては史上最多。この東京シリーズによってMLBに入る収益は約3500万ドルと見積もられ、これまでのMLB主要イベントでもトップクラスの規模だったという。

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