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ドジャースが獲得したい“2人の日本人選手”…番記者が明かす「阪神の投手も狙っているだろう」大谷翔平効果で“7万5000円のファンクラブ”も2分で完売
posted2025/03/27 17:45

番記者が明かしたドジャースが狙う“2人の日本人選手”とは
text by

水次祥子Shoko Mizutsugi
photograph by
Nanae Suzuki
「日本のすべての子供たちを、ドジャース帽だらけにしたい」
これは、ドジャースのアンドリュー・フリードマン編成本部長が何度か口にしてきた言葉だ。その野望を抱いたのは、2023年2月、WBC侍ジャパンの練習を視察するため宮崎キャンプを訪れたときだったという。今年2月の米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」のポッドキャストでは、当時を振り返りこう話している。
日本の総ドジャースファン化「それが理想」
「まだキャンプ序盤の時期で基礎的な練習をしているだけなのに、2万人はいるかと思われるくらい大勢のファンがそこに詰めかけていた。日本の野球熱はすさまじい。そしてある光景を目にした。ドジャース、パドレス、レッドソックス、ヤンキース、レンジャースといったMLBチームの帽子を被っているファンがいたんだ。感動したね。彼らがみんなドジャース帽を被り、将来はドジャースでプレーしたいと夢見てくれたら。その中から実際にプロの有望株が出てきたとき、我々の球団は獲得競争で有利になる。それが私の理想だ」
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それから2年。東京ドームで行われたMLB開幕シリーズは、東京の街をドジャーブルーに染めていた。ドジャースは東京シリーズの1カ月前から会員制の日本限定ファンクラブを開設し、シリーズの約2週間前から体験型展覧会「ドジャース・エクスペリエンス展」を虎ノ門ヒルズで開催。MLBもシリーズに合わせて都内でファンフェスや専門ショップを開き、ニューバランスも渋谷に期間限定の大谷翔平ポップアップストアをオープンするなど、これでもかというくらい大々的なプロモーションが行われた。
番記者が挙げた「2人の日本人選手」
試合が行われた日、水道橋側から東京ドームに歩いていくと大谷がアンバサダーを務める緑茶飲料ブランドの大きなデジタル広告看板が目に飛び込んできた。さらに進むとオレンジ色のエプロンを身に着けた大谷の大きな広告が目に入り、もっと進むとユニホーム姿で投打の二刀流をする大谷の腕時計の巨大看板がある。シリーズのため来日した選手たちも口々に驚いていたが、本当にどこもかしこも大谷だらけ。そして球場の内外が、ドジャースのユニホームを着こんだファンで溢れていた。