ドジャースが獲得したい“2人の日本人選手”…番記者が明かす「阪神の投手も狙っているだろう」大谷翔平効果で“7万5000円のファンクラブ”も2分で完売 

有料ファンクラブ「7万5000円」も完売

　東京シリーズに合わせて来日していたMLBコミッショナー、ロブ・マンフレッドも、日本市場のパワーには目を見張っていた。東京シリーズ開幕の前日、東京都内でMLB主催の野球教室が開催され、そこに出席した同コミッショナーは、その場にいた報道陣にこう言った。

「東京シリーズの動員数やスポンサー契約、物販すべて含め、我々が想像していたよりはるかに大きな大成功となった。東京での盛り上がりは、驚異的なレベルだ」

MLBに莫大な収益をもたらした日本開幕シリーズ ©Nanae Suzuki

　野球教室には今年1月に米野球殿堂入りが決まったばかりの元ヤンキース投手CC・サバシア氏、オリオールズの球団殿堂入りしオリックスでもプレーしたアダム・ジョーンズ氏、ブレーブスの球団殿堂入りし楽天でもプレーしたアンドリュー・ジョーンズ氏、2度の本塁打王に輝いた元フィリーズのライアン・ハワード氏ら、MLBのレジェンドでコミッショナー付アンバサダーを務める13人を含むOB選手16人が参加。日本開催のMLBイベントに、これだけの錚々たる顔ぶれが勢ぞろいするのは驚きだった。この東京シリーズがMLBにいかに巨大な収益をもたらしているかが、この顔ぶれを見ただけでも伝わってくる。

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「これは、我々にとってスタート」

　同コミッショナーはそうも言った。

　世界的スーパースターとなった大谷が牽引する日本のドジャース人気を足掛かりに、日本市場での足場を固めたいというのがMLBの思惑だ。すでにその動きは進んでおり、ドジャースが東京シリーズ前に始めた日本限定の有料ファンクラブは、実は球団単独ではなくMLBとのジョイントベンチャーだという。会員種類を金額で4段階に分け特典に差をつけるという形態は、ヨーロッパのサッカークラブがすでに行っている方式で、MLBではドジャースが初。一番高額な7万5000円の「MVP会員」1200人の枠が募集開始から2分程度で売り切れたほどの大成功となったこのファンクラブを、今後さらに広げる構想もあるようだ。

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