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「ひねくれ者同士」久保建英と鎌田大地だが…じつは熱い内面“KKコンビ”の相性抜群な素顔「え、普通でしょー(笑)」〈サウジ戦スタメン予想〉 

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ミムラユウスケ

ミムラユウスケYusuke Mimura

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photograph byDaisuke Nakashima

posted2025/03/25 11:02

「ひねくれ者同士」久保建英と鎌田大地だが…じつは熱い内面“KKコンビ”の相性抜群な素顔「え、普通でしょー(笑)」〈サウジ戦スタメン予想〉<Number Web> photograph by Daisuke Nakashima

鎌田大地と久保建英。「ひねくれ者同士」とは久保の表現だが、この笑顔からはサッカー好きの素顔が見て取れる

 バーレーン戦の前半9分、VARの判定のすえに遠藤航のCKからのゴールが取り消された場面でもそうだった。スパイク交換のために堂安律がピッチを出ていて、1人少ない状況だったのにもかかわらず、日本はエリア外に6人を送り込んでいた。それは最終予選の前半戦との明確な違いだった。

 後半42分の久保のゴールもCKから生まれたが、日本代表は2025年に入ってからCKでもマイナーチェンジを加えてきた。W杯本大会で対戦する相手に的を絞らせないという意味でも、またCKのバリエーションを増やすためにも、新しいパターンは増やしたい。となればニアサイドにもファーサイドにもキレのあるボールを蹴れている久保と合わせて、高井の起用もキーになるだろう。

2人はメンタル面でもシンクロしている

 ここまでは戦術や戦略面について触れてきたが――久保と鎌田の2人が、メンタル面でも、シンクロしていたのをご存じだろうか。

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 前回のバーレーン戦で1ゴール1アシストを記録して、プレーヤー・オブ・ザ・マッチに選ばれた久保は、受賞の記者会見の席でこう話した。

「年月が進むにつれて、年上の選手に選手としての心だったり、いろんなことを教わって人間としてより成長できた」

 その言葉の意味について、久保は後にこう明かしている。

「W杯の時などは、悔しい思いをしているときに、長友(佑都)選手だったり、今はいない川島(永嗣)選手だったりが寄り添ってくれて。僕の気持ちをわかりつつも、チームを応援するという気持ちを忘れずに、と色々な面で助けてくれたので。2人には個人的にすごく感謝しています。人によっては、長友選手が試合に出ていないと、『なんで選ばれているんだ?』という人もいるかもしれないですけど、選ばれている理由と言うのは、僕らが一番わかっていると思います」

“じつは熱い”鎌田が森保監督とかわした握手

 奇しくも、そうした変化はバーレーン戦に臨む前から鎌田が語っていたことと、ものの見事に合致していたのだから。

 もちろん、鎌田は口だけの人間ではない。バーレーン戦では、行動でもこれまでと違うところを見せていた。交代出場する直前、鎌田は、森保監督の背中へ向かっていった。

【次ページ】 “じつは熱い”鎌田が森保監督とかわした握手

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