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「ひねくれ者同士」久保建英と鎌田大地だが…じつは熱い内面“KKコンビ”の相性抜群な素顔「え、普通でしょー(笑)」〈サウジ戦スタメン予想〉
posted2025/03/25 11:02

鎌田大地と久保建英。「ひねくれ者同士」とは久保の表現だが、この笑顔からはサッカー好きの素顔が見て取れる
text by

ミムラユウスケYusuke Mimura
photograph by
Daisuke Nakashima
久保いわく鎌田は「本当に“良い先輩”だなと」
「同じ時間帯にプレーできたらいいね!」
鎌田大地と久保建英は、最終予選の間に、そう声を掛け合うことが多かった。
今回の最終予選では、2シャドーの一角には、相手の選手たちのいる狭いスペースで受けるのが得意で、守備における強度と上手さを併せ持つ南野拓実が定位置を確保していた。
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ただ、もう1枠は流動的だった。相手がある程度攻勢に出てくるような試合ではボランチもできる鎌田が「試合をコントロールしながらチャンスを広げていく」役割を期待されて送り出された。一方、ボールを支配できるホームでは相手に殴りかかるようなアタックのできる久保が先発に名を連ねた。
だから、久保と鎌田はほとんどの試合では入れ替わりの起用となり、同時に立ったのは最終予選6試合のうち2試合だけ。合計で45分に過ぎない。その大半が試合の行方が決まったあとでのことだったから、チャンスを作ることよりも、試合をしっかり締めくくることが求められていた。
ただ、2人のサッカー観は以前からシンクロしていた。何しろ、代表でともに戦うようになってからそう時間が経っていない2022年6月の時点で久保はこんなことを語っていたくらいなのだから。
「(紅白戦などで)敵チームにいるときにも近いポジションでプレーすることが多いので、練習中も結構アドバイスなどをもらっていて。フィーリングも合いますし、本当に良い『先輩』だなと。僕は(年上の選手のことを)あまり『先輩』とか言わないんですけど、良い人だなと思います」
そんな2人の持っているものが化学反応を起こしたのが、バーレーン戦の先制ゴールだったわけだ。
鎌田は振り返る。
「(点を取りにいく局面での同時起用は)だいぶタイミング的には遅くなったなというふうに思うんですけど、もちろん彼自体もすごくいい選手だし、感覚的にはやっぱ合うところも多いので、一緒にできたらいいプレーができるだろうなとは思っていましたけど、まあしっかりいい関係性っていうのはね、見せられたんじゃないかなと思います」
「ひねくれ者同士でプレースタイルも合うので」
久保はウィットに富んだ表現で、鎌田との関係性を語った。