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核心にシュートを!BACK NUMBER
鎌田大地W杯決定“エジル弾”ウラ話…「早くね?」板倉滉がビックリ超早出→久保建英から「あとは決めてくれ!」日本代表異才コンビの関係性
posted2025/03/25 11:01

W杯出場を手繰り寄せるゴールを決めた鎌田大地。久保建英らが語った舞台裏とは
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ミムラユウスケYusuke Mimura
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JFA/AFLO
W杯出場を最速で決めたサッカー日本代表は、本番に向けての強化を進めるための次元に突入する。バーレーン戦で新たな可能性を見せたのは、今後のスタメンにも期待がかかる久保建英(23歳)と鎌田大地(28歳)。W杯出場を決めた“あのゴールの裏話”と、日本が誇る異才の“テレビに映らない関係性”について取材記者が記す。〈NumberWebレポート/全2回。第2回につづく〉
エジルを真似たW杯決定弾は“練習通り”
「普段こういう試合で点を取ってきたタイプではないので、やっと取れたなと思います。特に今シーズンは自分が思っているようなシーズンを過ごせてない、気持ち的にも難しいシーズンを過ごしているんですけど。どれだけ難しくてもやり続けていくことが大事だと思うし、そういうのを続けているからこその(決勝ゴールという)結果だったと思うので」
これは、W杯出場を決めたバーレーン戦の決勝点ゴールを流し込んだ鎌田大地のコメントである。ドイツ代表を2014年にW杯王者に導いたエジルを真似たシュートは練習通りのものだった。
ただ、あのシュートだけに限らず、自分にできることを「やり続けていた」のが鎌田だった――。
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試合の4日前にあたる、3月16日の日曜日。
選手たちの集合日は翌17日だったが、鎌田はスタッフとともに宿泊先のホテルに1日早く入り、試合に向けて淡々と備えていた。
たしかに他の選手とは異なり、代表戦直前の週末に所属クラブの試合がなかったという事情はある。それでも、鎌田の準備は徹底していた。14日の金曜日早朝に日本へ帰国して、実家にも1日滞在してリフレッシュするほど。それでいて、ホテルへの合流は他の選手よりも早かった。
日本へ早く戻ってきたのは、時差対策のためだった。
「早くね?」板倉がビックリしたワケ
17日、日本代表は今回の活動を正式にスタートさせた。この日の午前中に同じ便で日本へ降り立った板倉滉や守田英正がホテルに到着したタイミングで、すでにグラウンドへ向かおうとしていたのが鎌田だった。