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ロバーツ監督興奮「日本人2人が最高潮で投げ合い」今永昇太に山本由伸、佐々木朗希の米リアル評価「ヤマモトとササキ…相手ならムカつくだろう」
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NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph byNanae Suzuki
posted2025/03/22 17:00

今永昇太、山本由伸、佐々木朗希。大谷翔平だけでなく、日本人投手はアメリカで非常に高い評価を受けている
「今日の試合は野球選手であったら、全員見ていたであろう。2人の日本人投手(今永と山本由伸)が最高潮のところで投げ合うのは、見てる方としては印象的なことだと思います」
佐々木はバーランダー、山本はペドロ
<証言2>
佐々木をジャスティン・バーランダー風と評すなら、小柄な山本はペドロ・マルティネス風とでも言おうか。(マイケル・クレア/Number1076号 2023年7月6日発売)
◇解説◇
今永と山本由伸の投げ合いを1人の野球人として有意義だったと口にしたロバーツ監督だが……より具体的に言及したのは、自軍の開幕投手に対して、である。
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「フォーシームで自信をもって攻めることが目立っているポイントだと思う。これがシーズン通してできれば、サイ・ヤング賞の受賞の可能性は大いにある」
カブス戦での山本は96マイル、150キロ台後半のフォーシーム(鈴木誠也との第1打席ではバットをへし折った)を中心にスプリット、カーブを織り交ぜる持ち前の投球スタイルでゲームを支配した。2回、アマヤにタイムリー二塁打を浴びた以外は危なげなく、2025年のメジャー初勝利投手となったのもごく自然だろう。翌日にメジャーデビューを飾った佐々木朗希とともに、先発ローテを形成すると見られる。
WBC時から「ササキとヤマモト…いつメジャーに?」
この2人はアメリカで、すでに数年前から注目されていた。
2023年3月20日、マイアミでのWBC準決勝メキシコ戦。大谷翔平と吉田正尚のチャンスメイクから村上宗隆の劇的な逆転サヨナラ打が印象に残るが――負けたら終わりの一戦で先発、2番手のマウンドを任されたのが佐々木と山本だった。それぞれ4イニング目に複数失点を喫したものの、それ以外の計6回はスコアボードに「0」を並べてゲームを作った。そのクオリティの高さにMLB公式サイトの記者であるクレア氏は、2人をメジャー史に残る大エースの名を引き合いに出したのだろう。
「ササキとヤマモトはいつメジャーに来るの?」
試合後のローンデポパークでは、ファンからこんな言葉も出たほどだったそうだ。
<証言3>
我々は朗希のことも、17歳、18歳の頃から見てきた。
(AJ・プレラー/Number1109号 2024年11月21日発売)
◇解説◇
東京ドームの地でメジャーデビューを飾った佐々木朗希。昨年オフにメジャー挑戦を明言して以降、100マイル(160.9キロ)超えの剛球ピッチャーの行き先をめぐって争奪戦が繰り広げられた。2024年末の時点では20球団以上が獲得に興味を示したほどだった。