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ロバーツ監督興奮「日本人2人が最高潮で投げ合い」今永昇太に山本由伸、佐々木朗希の米リアル評価「ヤマモトとササキ…相手ならムカつくだろう」

posted2025/03/22 17:00

 
ロバーツ監督興奮「日本人2人が最高潮で投げ合い」今永昇太に山本由伸、佐々木朗希の米リアル評価「ヤマモトとササキ…相手ならムカつくだろう」<Number Web> photograph by Nanae Suzuki

今永昇太、山本由伸、佐々木朗希。大谷翔平だけでなく、日本人投手はアメリカで非常に高い評価を受けている

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 ドジャースとカブスのメジャーリーグ開幕戦で真っ先に注目が集まったのは大谷翔平だろう。だが近年メジャーでは大谷以外にも、日本人投手の評価が高まっている。その代表格と言える今永昇太、山本由伸、佐々木朗希についてのアメリカ人識者の評価を「Number」「NumberWeb」掲載記事から紹介する。

イマナガは非常に良かった

<証言1>
彼(今永昇太)はすぐにそれを察した。
(スコット・ミラー/NumberWeb 2024年5月1日配信)https://number.bunshun.jp/articles/-/861499

◇解説◇

 ドジャースとの東京シリーズ開幕戦、まっさらな先発マウンドに上がった今永昇太は1回表、先頭打者の大谷翔平をセカンドゴロに切って取ると、世界一を掴んだドジャース打線相手にヒットを許すことなく、4回無失点の好投を見せた。

 1試合4四球はカブスに来て初のスタッツとなったそうだが、逆を言えば高いコマンド(コントロール)能力によって、メジャー1年目に安定したシーズンを送った証左とも言えるかもしれない。

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 メジャーリーグの潮流である〈球数を厳格に管理する〉こともあって、この日の今永は69球でマウンドを降りた。カブス2番手のブラウンが5回にドジャース打線につかまって3失点と逆転を喫したこともあって物議を醸したが、クレイグ・カウンセル監督はこのように語っていた。

「イマナガの投球は非常に良かった。安打も許さなかったし、打球も弱いものが多くて、ちょっと四球はあったんですけど、走者をうまくかわしていいピッチング。ドジャースは今日打撃でいいアプローチをしていて、ファールで粘ったり、球数が多くなったりという場面はあったんですけど、その中でも非常に良かったと思います」

 今永に対する信頼性は変わらないようだ。

“察知力”が非常に高いと賞賛されたワケ

 昨年シカゴの地で15勝を挙げた今永への評価は、非常に高い。開幕直後から快投続きだった1年目序盤戦、ニューヨーク・タイムズ紙などに寄稿する米ベテランジャーナリストであるミラー氏も「カブスはイマナガを獲得したときに当然、活躍を見込んでいたが、これほど素晴らしい投球を続けるとは想像もしていなかっただろう」と手放しで賞賛した。

 その能力として挙げたのは、頭脳だった。ある試合で今永の決め球の1つである低めのスプリットを振らないと気づくと、フォーシーム主体の配球になったのだという。

「ほとんどまたは全く対戦したことのない打者が何を狙ってバットを振ってくるかを察知する能力が非常に高い」

 なお今永と“打ち崩すべき相手投手”として向き合ったはずのドジャースのデーブ・ロバーツ監督も、第1戦後の会見で賞賛していた。

【次ページ】 佐々木はバーランダー、山本はペドロ

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