テレビに映らない大谷翔平:番記者日記BACK NUMBER

「大谷翔平は礼儀正しいが、人に興味がない」は悪口ではない…番記者が“大谷の盟友”近藤健介の表現を「要補足だが的を射ている」と感じた理由 

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柳原直之(スポーツニッポン)

柳原直之(スポーツニッポン)Naoyuki Yanagihara

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posted2025/03/19 11:01

「大谷翔平は礼儀正しいが、人に興味がない」は悪口ではない…番記者が“大谷の盟友”近藤健介の表現を「要補足だが的を射ている」と感じた理由<Number Web> photograph by Naoya Sanuki

2023年WBC日本代表での大谷翔平と近藤健介ら

 2023年3月、WBCに向けた侍ジャパン宮崎合宿の合流直前に、外野手の近藤健介(福岡ソフトバンクホークス)が、日本ハム時代に同僚だった大谷について報道陣に問われ、「ちょこちょこ連絡をしたりはするけど、(大谷は)あまり人に興味がないので」

 と語ったとスポーツニッポン新聞社(以下スポニチ)のソフトバンク担当記者から聞いた。二人は日本ハム時代に5年間、チームメイトとして戦った仲で、年齢もひとつ違いという親しい間柄だ。

「人に興味がない」は、もちろん悪口ではない。むしろ、大谷の人間性を表現する言葉として、実に的を射た良い表現だと感じた。

「礼儀正しい」のは間違いないが補足が必要

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 2023年のWBCでは大谷がベンチで年下のチームメイトたちに積極的に声をかけ、時には身振り手振りでアドバイスを送る様子をよく見かけた。

 大会前の壮行試合ではチーム最年長のダルビッシュ有(サンディエゴ・パドレス)と変化球談義をしている様子をテレビで見た野球ファンの方々も多いだろう。そんな男がなぜ、仲の良い先輩から「人に興味がない」と言われるのか不思議に思うかもしれない。もう少し説明しよう。

 大谷は「礼儀正しい男」であることに疑いはない。ただ、それには補足が必要だ。〈つづく〉

#4に続く
大谷翔平は大物OBでも新人記者でも“同じ取材態度”「良いことばかり書いてあるのがいい記事とは…」“馴れ合い不要”メディアとのブレない距離感

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