「悔しい」「実力が足りてない」張本美和が完敗後に号泣…驚異的な成長を続ける16歳は、なぜそれでも早田ひなに勝てなかったのか？ 

張本の中に生まれた“1年前からの変化”

　歩んできた先に、大きな壁があった。でも、今までも壁はあった。それを越えつつ、世界トップを目指す一人にまで昇りつめた。中国勢との差を縮めてきた。

　昨年以上の悔しさを感じたのは、自らの成長に手ごたえを得て、優勝をより本気で狙っていたからでもある。それも1年前からの変化だろう。

「決勝はストレート負けで、結果だけ見れば昨年から変わっていません。早田選手はすべての面で強く、私は練習をしていくしかないです」

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　壁が高ければ、乗り越えた先でより成長できる。

　張本美和は悔しさをかみしめつつ、前を見据えて進んでいく。