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張本智和が「圧倒的に負けた」「今年は彼の年になる」と絶賛…卓球界の新星・松島輝空(17歳)とは何者か? 妹も“史上最年少Tリーガー”の卓球一家

posted2025/01/30 11:05

 
張本智和が「圧倒的に負けた」「今年は彼の年になる」と絶賛…卓球界の新星・松島輝空(17歳)とは何者か? 妹も“史上最年少Tリーガー”の卓球一家<Number Web> photograph by JIJI PRESS

全日本選手権で張本智和、篠塚大登らを下して優勝を果たした松島輝空

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松原孝臣

松原孝臣Takaomi Matsubara

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 1月26日に終わった卓球の全日本選手権。大会にあって、最も輝いた選手と言えるかもしれない。男子シングルスで優勝した松島輝空だ。

 松島の優勝は17歳8カ月、張本智和、水谷隼に次ぐ3位の年少記録となった。

張本智和を打ち抜いた“攻撃性”

 準決勝では日本のエース、張本智和と対戦。

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 第1ゲーム、8-10で張本にゲームポイントを握られたところから追いつくと13-11と逆転で先取。第2ゲームは9-11で失ったが、第3ゲームは11-7、第4ゲームを13-11、第5ゲームを11-7と連取、4-1で勝利をおさめた。

 初めて進んだ決勝の相手は篠塚大登。この試合も4-1で勝利し優勝を決めた。張本、篠塚はともにパリ五輪代表。その2人を倒して頂点に立った。

 何よりも内容が圧巻だった。とりわけ張本との試合は白眉だ。

 早い打球点で威力のあるボールを繰り出していく。張本が攻撃に出ても守勢になることがなく、すべて決めるかのような攻撃的なボールで打ち抜いていく。

 張本の調子が決して悪かったわけではない。それでも上回ってみせたところに松島の強さが際立った。

【次ページ】 張本が「圧倒的に負けた」「今年は彼の年になる」

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