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「ハリモトと力比べをすることになる」中国メディアの予言…張本智和がまたしても“中国勢から2勝”の凄み 「いい1年ではなかった」発言に続いた一言
posted2024/11/27 11:00
text by
松原孝臣Takaomi Matsubara
photograph by
Getty Images
大きな収穫と、これからへと続く糧を得た。
11月20日から24日にかけて行われた卓球WTTファイナルズ福岡の男子シングルスで張本智和が準優勝を果たした。この大会は男女のシングルスとダブルスが実施され、シングルスは年間ポイントランキング上位16名のみが出場できる。ハイレベルな選手がそろう中、張本は初戦で世界ランキング5位の梁靖崑(中国)と対戦。3-1で破ると、準々決勝でチャン・ウジン(韓国)に3-0とストレート勝ちをおさめる。
準決勝で林詩棟(世界ランク2位)に逆転勝利
続く準決勝は、張本の今大会最大の見せ場となった。相手は世界ランキング2位、林詩棟。中国卓球界の今後を担う期待が寄せられる選手だ。10月のアジア選手権決勝でも対戦し、張本が3-1で勝利。男子シングルスで日本勢50年ぶりの金メダルを手にしている。
先行したのは林。立て続けに2ゲームを取られる。
だが張本は引き下がらなかった。
「何かを変えなきゃいけないなとフォアやサーブを変えました」
2ゲーム目までを振り返りつつ、その中で通用しているサーブを軸にしながら臨むと2ゲームを連取し、逆転で勝利をあげた。感覚ではなく、冷静な分析をもとにしての立て直しは成長の証だった。