虎今和歌集BACK NUMBER
「満塁でクリーンアップが返せない…」阪神“5月後半の大苦戦”を、虎党歌人が詠む「ピッチャーに苦労をかけてすみません私が代わりに謝ってくる」
text by
池松舞Mai Ikematsu
photograph byKiichi Matsumoto
posted2024/06/04 11:05
今季、なかなか調子が上がらない大山悠輔。当初は4番を任されていたが、岡田彰布監督はさまざまなオーダーを試すように
戸郷のノーヒットノーラン
5月24日 阪神―巨人 ● 0-1
巨人・戸郷翔征がノーヒットノーラン。今季初先発の及川雅貴ら投手陣の好投は実らず、9回に四球から二塁に到達するのが精一杯だった。
一点を取られただけだが一本も打てないチームが負けということ
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阪神の投手もみんなよかったが戸郷の前にかすんでもうた
手も足も出ずに終わった夜のなか悔しい気持ちすら逃げていく
及川の笑顔がよかった糸原のサードもよかったあとなんだっけ?
ビーズリーの奪三振ショー
5月25日 阪神―巨人 ○ 3-0
ビーズリーが6回無失点7奪三振で2勝目。打線も渡邉諒のソロ本塁打など5回までに3得点と立ち直り、投打が噛み合った。
ビーズリーの低めに決まるスライダーで巨人のバットが空を切る切る
チビっ子が最前列で菓子を食う土曜のデイゲームのいいところ
渡邉が青春みたいな音を立てホームランまさにかっ飛ばした
9回からまさかの逆転負け
5月26日 阪神―巨人 ● 1-2
才木浩人が7回1/3無失点の好投。救援陣が9回に巨人・岡本和真の同点ソロ本塁打で追いつかれ、10回に丸佳浩の犠牲フライで力尽きる。2位・広島と0.5差の首位で交流戦に突入することになった。
岡本が九回に打った瞬間は時がとまったよう、しんとした
一瞬で才木の勝ちが消えていく打てない打線をひっぱたきたい
投げ抜いた才木と石井が抱き合ったときの笑顔が忘れられない