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「日本代表は“1年休む”」男子バレー西田有志25歳が明かす“休養宣言”の真意「“もう必要ない”と言われるリスクがある。それでも…」
posted2025/04/23 11:01

2025年度の日本代表登録メンバーに選出された西田有志(25歳/大阪ブルテオン)。代表活動についてはしばらくの休養を宣言しており、今後の動向が注目される
text by

米虫紀子Noriko Yonemushi
photograph by
Asami Enomoto/JMPA
涙を流したパリ五輪から8カ月――2025年4月17日、バレーボール男子日本代表の登録メンバー43名が発表された。悔しさを糧に、再び高みを目指す15名のインタビューを収録した書籍『バレーボール男子日本代表 15人の肖像』(構成・インタビュー、米虫紀子/世界文化社)より、大阪ブルテオン・西田有志(25歳)のエピソードを抜粋して公開します。激闘イタリア戦の秘話や“休養宣言”の真意を明かした【全2回の2回目/高橋藍編も公開中】
第3セット24-21のマッチポイントになった時も、変わらず……を意識してはいました。「勝てる」と思ったらたぶん負けると思ったので。そこから決め急いでしまったり、トランジションを取られた時に焦ってしまうから、それは絶対よくないと思っていましたけど……。でも、終わってから考えると、やっぱりあのシチュエーションになったら、「勝てる」と思ってまうやろ、と(苦笑)。
悔やまれる第3セット「左手が見えていなかった」
シモーネ・ジャンネッリにサービスエースを取られて24-24と追いつかれたあと、僕のスパイクがアレッサンドロ・ミキエレットにブロックされました。
しっかりブロックが見えて、「あ、これ絶対行けるわ」と思ったんですけど……。
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自分が打とうとしているところに、ミキエレットの右手があったんですよ。「今日の感じだったらこの右手絶対飛ばせる。ブロックアウトを取れる」と思った。でも相手の左手が見えていなかった。右手のちょうど親指あたりが見えたので、そこを狙った時に、左手が出てきて、思いっきり止められた。ワイパーみたいに腕を振ってきて、止められたのを覚えています。