「僕に危機感を持たせてくれた」今季71試合登板、DeNAの“鉄腕”伊勢大夢が感謝する後輩とは？「セーブは僕のなかでは格別なモノ」 

「今、僕が投げているポジションとはまったく異なる場所だと思っています。確実に勝敗が決まりますからね。華のあるポジションですが、一方で残酷な場所でもある。クローザーを務めるには自信を深めること、そして技術面での向上が必要です。僕だけじゃなく入江もそうですけど、先輩たちの姿を目に焼き付けて切磋琢磨していけるように。しっかりと受け継いでいくのも後輩の務めですからね」

自分を追い込み緊張感を高めていきたい

　さて、いよいよCSが始まる。伊勢にとっては初の大舞台となる。勝ちパターンはもちろんのこと、僅差ビハインドであればチームに流れを引き込むために伊勢はマウンドに上がり、フル回転になることが予想される。高ぶる気持ちを抑えつつ、伊勢はCSを次のように見据える。

「意識しないでおこうと思っても、絶対に意識してしまうと思うんです。現状を受け入れつつ、流れがいいときは流れに乗り、厳しい場面でスパッと切らなければいけないときは、自分を追い込み緊張感を高めていきたいですね。普段あまり緊張するタイプではないので、逆にもっと自分らしさを出せるんじゃないかと思っています。いい状態でマウンドに上がれるよう準備していきたい」

©Hideki Sugiyama

　うなりを上げてミットに吸い込まれるシュートライズする自慢のストレート。DeNAがCSを勝ち抜くためには若手の勢いが必要だ。24歳の伊勢が勝利のキーマンになると信じて、熱い戦況を見守りたい。

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