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「率直に言って、臆病だ」「理解し難い采配」豪州人記者は森保監督の手腕に疑問符…一方、豪代表の強みは“優秀なスタッフ陣” 

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井川洋一

井川洋一Yoichi Igawa

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posted2021/10/11 17:00

「率直に言って、臆病だ」「理解し難い采配」豪州人記者は森保監督の手腕に疑問符…一方、豪代表の強みは“優秀なスタッフ陣”<Number Web> photograph by AFLO

次戦の結果次第で解任が噂される森保監督。豪州人記者も「アジア随一の選手たちの能力が生かされていない」と手厳しい

「日本はサウジアラビア戦の直後に帰国の途につき、オーストラリアもカタールから似た行程で来日。どちらも中東から日本に入ったわけだが、ここでも差が出るかもしれない」とこの豪州人記者は、同胞のエキスパートたちを誇らしげに語る。

「睡眠のパターンから血流の改善に至るまで、最新の知識を備えたコーチ陣が選手をサポートしている。中東の蒸し暑い環境から日本の秋への順応、時差への適応などにも、最適な方法で対処しているはずだ。こうした側面が試合に与える影響は、小さくないと思う」

相手を恐れない勇敢さは「日本とは真逆」

 では、日本が具体的に注意すべきポイントはどこにあるのか。「アタッカーなら、ウイングのアワー・メイビルだろう」と同記者は言う。南スーダン人の両親の下、ケニアの難民キャンプで生まれ育ち、10歳の頃に人道支援の一環で渡豪、その後は差別に苛まれながらもプロ選手になる夢を叶えた本当の意味合いにおける苦労人だ。アフリカの泥だらけの大地でボールを蹴り始めた真のストリートフットボーラーは、俊敏な突破と鋭いシュートを持ち味とし、最終予選でもすでに2得点を挙げている。

「それでも、日本代表の守備陣が普段対戦している相手に比べると、驚くような選手ではないと思う。ただしオーストラリアの選手たちは、技術レベルが低くても、ピッチ上で自分たちの能力を目一杯表現するように奨励されている。どんな相手にも怖気付くことなく、勇敢にプレーしよう! と、監督やコーチ陣が彼らの背中を叩いて送り出しているのだ。

 対する日本代表は、真逆に見える。率直に言って、臆病だ。アジア随一の選手たちの能力が生かされていないように見える。プレーすることを怖がっているような慎重すぎるチームをつくり、理解し難い采配を繰り返す森保監督に、これ以上、日本の未来を託してもいいのか?」

 最後は長年住む日本の代表チームを心配しているようだったが、豪州人の彼にすべてを言わせるわけにはいかないので、個人的な意見も記しておきたい。

【次ページ】 結果が出なければ“ジャパンズウェイ”から再考を

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