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韓国に覇気がなくても「自主性」発揮、遠藤航&守田英正コンビ… “史上最も難しい日韓戦”で森保ジャパンに大収穫 

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飯尾篤史

飯尾篤史Atsushi Iio

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posted2021/03/26 17:05

韓国に覇気がなくても「自主性」発揮、遠藤航&守田英正コンビ… “史上最も難しい日韓戦”で森保ジャパンに大収穫<Number Web> photograph by JMPA

韓国撃破を決定づける3点目を奪った遠藤航。今や吉田麻也とともに欠かせないコアメンバーだ

森保監督が一貫して強調する「主体性」「自主性」

 チームを率いる森保一監督は就任して以来、一貫して選手の「主体性」「自主性」を強調してきた。今回の試合でもスカウティングの情報は授けたうえで、「ピッチ内で判断して、修正しながら戦うんだよ」と伝えて選手たちをピッチに送り出したという。

 むろん、韓国が驚くほど淡白だったから、余裕を持って対応できた面は否めない。

 しかし、後半に形勢を逆転された昨年11月のメキシコ戦のような試合で、臨機応変に対応できるようになるためには、今回のような成功体験を積み重ねていくしかない。

 話をゲームに移せば、1トップを張ったFW大迫勇也のポストワークとチャンスメイクは頼もしかったし、トップ下に入った鎌田大地のボールを運ぶ力とフィニッシュワークも見事だった。

 インナーラップや相手ディフェンスラインのギャップに割って入った右サイドバックの山根視来のプレーは、まさに川崎フロンターレで見せているものだったし、決して本調子ではなかったが、右サイドハーフの伊東純也の推進力は相手にとって脅威となることが改めて証明された。

遠藤航と守田のボランチコンビが最大の収穫

 だが、個人的にこの試合最大の収穫だと感じられたのは、ボランチの守田だった。いや、正確に言えば、遠藤航と守田のボランチコンビだ。

 ともにボールを刈り取れて、ディフェンスラインからボールを引き出せる。片方が相手の前線ふたりを中央で引きつけ、もう片方がその脇でパスルートを確保する。そんな連動した立ち位置の取り方も披露した。

 ともにボックス・トゥ・ボックスのプレーができるだけの運動量があり、鋭い縦パスも入れられる。攻守両面で貢献でき、似たプレースタイルだからこそ、初めてコンビを組んでも息の合ったプレーを見せられたのかもしれない。

 現在のボランチ候補は、遠藤、柴崎岳、橋本拳人、中山雄太の4人。そこに、W杯アジア最終予選を秋に控え、守田が加わるのは心強い。ポルトガルでプレーする守田のさらなる成長いかんで、遠藤と守田のセットがファーストチョイスになっても不思議はない。

 そして、もうひとつ。今回の日韓戦開催にあたっての、指揮官の思いにも触れないわけにはいかない。

【次ページ】 日韓戦開催が決まった時、指揮官が語った覚悟とは

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