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新型コロナでセリエA延期&無観客。
政府と迅速に連係、日本への視線は?
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弓削高志Takashi Yuge
photograph byGetty Images
posted2020/02/25 18:00
![新型コロナでセリエA延期&無観客。政府と迅速に連係、日本への視線は?<Number Web> photograph by Getty Images](https://number.ismcdn.jp/mwimgs/e/9/700/img_e911c3b5d83ea190ba88fe3951a51fa8149423.jpg)
セリエAの試合延期を伝える『ガゼッタ・デッロ・スポルト』紙。イタリアでは国を挙げて新型コロナウイルスへの警戒心を高めている。
マラソン開催についても報道。
今月16日に雨中で強行された熊本城マラソンも、イタリア紙紙面でセンセーショナルに大きく扱われた。ビニール合羽とマスク姿で走るランナーたちの写真には“そんなもので(感染拡大を)防げるはずがない”と批判的な小見出しがついた。
Jリーグでも26日のルヴァン杯を皮切りに、3月15日までに予定されていた全公式戦の開催が延期になるなど対応がなされていると聞く。今のところ、日本の五輪開催能力を疑う声はまだ出ていないが、夏までに残された時間は刻一刻と減っていく。
ユーべ会長「最優先すべきは……」
24日、ラジオ局の取材に応えたユベントス会長アンドレア・アニェッリは、セリエAの試合延期と決して望んではいないであろう無観客試合について問われ、いの一番にこう応えている。
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「今、この国にとって最優先すべきは国民全体の健康だ」
とかくお偉方は“●●ファースト”という言葉を使いがちだが、きれいごとや建前ではなく、何を第一に考えるべきか。
決してそこだけは間違えてはならない、というイタリア人が共有する強い意志が、アニェッリの言葉からは伝わってくる。
24日(月)夜、スポーツ省のヴィンチェンツォ・スパダフォラ大臣は、スポーツイベント開催禁止令を北部6州に拡大することを発表した。禁止期間は3月1日(日)までだ。
同地域内で予定されているセリエA第26節の6試合は無観客試合としてのみ開催が認可される見込みだ。
・ウディネーゼ対フィオレンティーナ
・ミラン対ジェノア
・パルマ対スパル
・サッスオーロ対ブレシア
・サンプドリア対ベローナ
・ユベントス対インテル
コロナウイルスと無観客試合。
今週末、イタリアは異様なウイークエンドを過ごすだろう。
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