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南野&奥川vs.伊東の日本人対決に、
長友vs.レアル、PSG。今季CLが熱い。
posted2019/09/11 11:15
text by
細江克弥Katsuya Hosoe
photograph by
Getty Images
ヨーロッパ王者を決するUEFAチャンピオンズリーグは、いよいよ9月17日からグループステージの幕が開ける。
昨季は「世界最高リーグ」に位置づけられながらチャンピオンズリーグでは結果が伴わなかったイングランド・プレミアリーグ勢が躍進。出場4チームすべてがベスト8に残り、そのうち2チームがベスト4に勝ち上がる快進撃を見せて、リーグとしての充実ぶりと層の厚さをはっきりと示した。
もっとも、トッテナムとの同国対決ファイナルを制してリバプールを14年ぶり6度目の欧州王座に導いた指揮官ユルゲン・クロップはこんな言葉で「プレミアリーグの時代」を否定する。
「チャンピオンズリーグで優勝するための手段なんてあり得ない。我々にも他のクラブと同じだけのチャンスがあり、それがすべてと言える。イングランドのチームがチャンピオンズリーグを支配できるとは限らない」
グループEに組み込まれたリバプールは、昨季に続くグループステージでの対戦となるナポリ(イタリア)、ザルツブルク(オーストリア)、ヘンク(ベルギー)と対戦。最大のライバルは、組み合わせ抽選後にクロップが「まただ!」と苦笑いしたというナポリだ。連覇を狙う現王者の新たな戦いは、9月17日、攻略が難しい南イタリアのアウェイ戦からスタートする。
南野はすっかりザルツブルクの顔。
今大会に出場する日本人選手のうち、ザルツブルクに在籍する南野拓実と奥川雅也は、グループステージでこの2チームと戦うことになる。
在籍6年目となる南野は、今やすっかりチーム内屈指の古株となり、今シーズンはアメリカ人の新指揮官ジェシー・マーシュが率いるチームの中核として大きな期待を寄せられている。
2-0と勝利したラピード・ウィーンとの開幕戦で値千金の先制ゴールを決めると、主に4-4-2システムのサイドMFとしてスタメンの座を確保。国内リーグでは第6節終了時点で5試合出場3得点2アシストと活躍し、不動の地位を築こうとしている。