【NSBC補講I】 池田純のスポーツビジネス補講BACK NUMBER

さいたま市運動施設から学ぶ
行政とスポーツ、連携の必要性。

posted2018/10/23 16:30

 
さいたま市運動施設から学ぶ行政とスポーツ、連携の必要性。<Number Web> photograph by Sports Graphic Number

レッズランドは天然芝・人工芝それぞれのコートを備え、野球場やラグビー場としての利用もできる。

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「Number Sports Business College」受講者を対象にした“課外授業”、さいたま市運動施設の視察が8月29日(水)に開催された。

 当日はBリーグ・埼玉ブロンコスが試合でも使用しているサイデン化学アリーナ(さいたま市記念総合体育館)や、Jリーグ・浦和レッズが運営するレッズランド、大宮アルディージャの練習場である西大宮グラウンド、野球場やラグビー場を備えるSフィールド、といった運動施設を視察した。

 さいたま市では、11月4日(日)に「ツール・ド・フランス」の名を冠する、「J:COM presents 2018ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム」が行なわれる予定だ。池田純・NSBC学長は埼玉を題材として、地域・行政のスポーツ振興に関する研究も行なっている。

「行政との連携はスポーツチームに必要」

 視察後の感想を池田学長に振り返ってもらった。

「私がベイスターズの経営をやっていたとき、二軍の施設を移転する際は、横須賀市に土地を融通してもらって、施設は自分たちで作るというような方式でした。税金面でメリットがあるなどの恩恵もあって、こうした行政との連携はスポーツチームに必要なこと。その点でさいたま市はかなり進んでいると感じました」(池田学長)

 実際、浦和レッズや大宮アルディージャはその恩恵を受けるチームの代表例と言える。特にレッズランドではトレーナー志望者へのスポーツセミナーや、レディース向けのサッカー教室が開かれるなど、ホームタウンへの貢献と、スポーツによる地域振興が上手く噛み合っているように感じられる。

【次ページ】 「もっと民間的な考えを導入して」

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