【NSBC補講I】 池田純のスポーツビジネス補講BACK NUMBER
さいたま市運動施設から学ぶ
行政とスポーツ、連携の必要性。
text by
Number編集部Sports Graphic Number
photograph bySports Graphic Number
posted2018/10/23 16:30
レッズランドは天然芝・人工芝それぞれのコートを備え、野球場やラグビー場としての利用もできる。
「もっと民間的な考えを導入して」
その一方で、行政側に足りていない部分も感じたという。
「民間企業がこうした施設を運営する際は『どうしたらより売上げが上がるか』を考えるのに、その辺はあまり優先順位が高くない、また高くするのも難しい印象でした。
例えばスポーツ大会を開く際、キッチンカーを並べたり、野球場でラクロスをするのを認めたり、柔軟性を持ってルールなどが可変しても良いと思うんです。
予約システムに関してもそう。全国の旅館の予約はいまや1つのサイトでできますし、埋まっていた場合にどこなら空いているのかというのも表示してくれる。
もっと民間的な考えを導入して、利便性が高く、ユーザビリティの良い次のモデルやシステム、アプリなどを作っていく必要があるなと感じました」(池田学長)
今回の視察を受けて、9月27日(木)のNSBCでは、受講者がゲストの広岡勲氏と池田学長の前でプレゼンを行った。限られた時間の中で、特に大宮アルディージャの生き残り戦略に焦点を当てて発表。浦和レッズと大宮アルディージャ両クラブの特徴を対比しつつ、スポンサーのことにも話題は及んだ。発表後には広岡氏と池田学長による講評も行なわれ、受講生は耳を傾けた。
今後のNSBCでも、スポーツビジネスの現場について語ってくれる豪華ゲスト陣の登壇を予定している。