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樋口新葉、北京五輪への新章始まる。
「トリプルアクセルは今季中に絶対」
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![田村明子](https://number.ismcdn.jp/mwimgs/d/a/-/img_dad742229c0f3baadc6dfa58e9420a3d26573.jpg)
田村明子Akiko Tamura
photograph byAkiko Tamura
posted2018/05/28 17:00
![樋口新葉、北京五輪への新章始まる。「トリプルアクセルは今季中に絶対」<Number Web> photograph by Akiko Tamura](https://number.ismcdn.jp/mwimgs/1/3/700/img_13cbe7ffdadf3b4264a89087e1f8b636222652.jpg)
自らのジャンプを「感覚的」と語ってきた樋口新葉。より確実な滑りを意識することで北京五輪への切符も確実にするつもり。
「スピードに対する恐怖心は全くないです」
彼女の、リンクを大きく使うスピードのあるスケーティングは、ジュニアの時代から定評があった。それは子供の頃からのトレーニングの賜物だという。
「小さい時からスケーティングレッスンをしっかりしてもらってきて、ジャンプだけの練習というのは、してこなかった。それで逆にジャンプが安定しなかったこともあるのですが。でもスケーティングがしっかりしてくれば、そこで(ジャンプの失敗を)補えたりできるので、そういうことを考えながらいろんな先生にレッスンを頼んできました」
もともとスピードに対する恐怖心というものは全くないのだという。
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「ですけど逆にそれが、スピードが出すぎてジャンプのタイミングが合わないことが多いので、最近ではスピードだけじゃないと思うようになりました」
課題は「いつもジャンプを同じように跳ぶこと」。
最大の課題は、ジャンプの精度を上げること。
ついジャンプを感覚で跳んでしまう、というのは元々身体能力が高いためだろう。だがジャンプを毎回同じように跳ぶことが苦手なのだという。
「ほかの選手はジャンプを毎回同じタイミングで跳ぶことができていて、感覚はわかっていても試合で失敗することもあるのは緊張のためと思います。自分の場合は、試合で感覚が狂ってしまうんです。昨シーズンそれがだいぶ直ってきたけれど、もうちょっと同じ感覚で跳べたらなと思います」
何度も同じタイミングでジャンプを跳べるように、昨シーズンは動画を撮影してきた。そしてうまく跳べたときの自分の動画を見て、イメージを吸収するようにしてきたという。