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メドベデワのトロント移籍は、元コーチへの敬意が決め手に。~羽生結弦と同じオーサーのもとで4年後を目指す~
text by
野口美惠Yoshie Noguchi
photograph byAsami Enomoto/JMPA
posted2018/05/27 16:00
平昌五輪は全てを出し切るも2位に終わったメドベデワ。「新しい可能性を求めたい」と新天地での飛躍を目指す。
平昌五輪銀メダリストのエフゲニア・メドベデワ(ロシア)が、羽生結弦のコーチであるブライアン・オーサーの下に移ることを発表した。ロシア女子のエースがカナダ人コーチに師事するという異例の選択だけに、驚きのニュースとして伝えられた。
しかしオーサーを知る人にとっては、彼女を受け入れることを決意したオーサーの選択のほうが驚きだ。羽生を五輪連覇に導いたオーサーは、今や世界で最も指導を受けたいコーチとして依頼が殺到している。そのなかでメドベデワは世界選手権連覇の実績があり、コーチは「優勝させて当然」という重圧を背負うことになる。すでに実績のあるオーサーにとって、彼女を受け入れた理由は何か。