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樋口新葉、北京五輪への新章始まる。
「トリプルアクセルは今季中に絶対」

posted2018/05/28 17:00

 
樋口新葉、北京五輪への新章始まる。「トリプルアクセルは今季中に絶対」<Number Web> photograph by Akiko Tamura

自らのジャンプを「感覚的」と語ってきた樋口新葉。より確実な滑りを意識することで北京五輪への切符も確実にするつもり。

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田村明子

田村明子Akiko Tamura

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Akiko Tamura

 昨シーズンは、17歳の樋口新葉にとってドラマチックな1年だった。好調なスタートをきってGPファイナルに初進出するも、全日本選手権では4位に終わり平昌オリンピック代表を逃して悔し涙を流した。だが3月の2018年ミラノ世界選手権ではカナダのケイトリン・オズモンドに続いて2位となり、銀メダルを獲得。日本人女子として、史上10人目の世界選手権メダリストになった。

 5月、トロントに短期トレーニングに来ていた彼女が単独取材に応じてくれた。

世界選手権、本当の勝負は来年に。

 様々な思いが詰まった昨シーズンを、まず振り返ってもらった。

「GPファイナル、全日本まではオリンピックのために頑張ってきて、そこで結果が出せなかった。(自分は)まだまだだなと思ったので、世界選手権では今シーズンの演技として悔いが残らないようにしたいという気持ちがすごく大きく、自分のために滑りました。いつもそうなんですけど、それを強く思いながら滑った試合になりました」

 SPではミスがあり8位の厳しいスタートだったが、フリーでは完璧な演技を見せて大逆転を果たした。それでもまだ、自身の力で手に入れたという実感は薄いと語る。

「(今回は)たまたま上の人たちが抜けたという印象が強いので、来年頑張って結果を残せたら自分の実力かな、と思います」

 そう謙遜するものの、アリーナ・ザギトワの予想外の失敗などがあったとはいえ、多くの実績ある強豪たちを振り切っての2位だった。オリンピックに出られなかった悔しさをぶつけた結果の快挙と、どこのマスコミも讃えた。

 だが本人は気持ちの整理はまだついていない、と複雑な思いを口にした。

【次ページ】 「平昌オリンピックは見ていないんです」

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