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柿谷曜一朗よ、怖さを失ってないか。
代表復帰のために必要なこととは。
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佐藤俊Shun Sato
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posted2017/05/24 11:00
![柿谷曜一朗よ、怖さを失ってないか。代表復帰のために必要なこととは。<Number Web> photograph by J.LEAGUE PHOTOS](https://number.ismcdn.jp/mwimgs/0/0/700/img_00f9676d7262f81e6db1993c303d1928131231.jpg)
日本代表次世代のエース、と聞いて柿谷曜一朗を思い出す人は確かに減っただろう。しかし、彼のプレーは決して錆びてはいない。
「代表を狙っていないというと嘘になります」
「あの時(2013年)は21点取って、代表に選ばれた。今ももちろんチャンスはあると思っていますし、(代表を)狙っていないというと嘘になります。ただ、今は目の前の試合をクリアーしていかないとその先に何もないと思うんで、1試合1試合に集中しています」
柿谷は冷静に、そう言う。
まだ安定した戦いができていないチームのことを考えると、代表の椅子を奪いにいくことを考えるのは難しいのかもしれない。だが代表復帰へのチャンスは、4年前ほどあるわけではない。
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東アジア杯は12月に開催されるが、9月に最終予選が終わり、チームが最終的な仕上げ段階に入っていく中で行われる。新戦力が試される可能性もあるが、代表への扉は狭く、厳しいものになるだろう。もっともそれまでにハリルホジッチ監督の目に留まり、「柿谷」という名前が出てくるようにならないと、そのチャンスすら見えてこない。
一方で、もし柿谷が代表に入ってくると攻撃陣への刺激となり、レギュラー争いはより激化する。チームとしてもオプションが増え、武器が増えることになる。
2014年ブラジルでの誓いを柿谷は忘れていないはずだ。
「日本の現状を俺らが変えていかなあかん」と決意を述べた熱い気持ちは、まだ消えていないだろう。
山口や清武は代表での生き残りをかけて同じチームでプレーしている。
果たして、柿谷は目覚めるのか。
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