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今年の牡馬が弱い、は間違いだった。
皐月賞をレコードでアルアインが制覇。
text by
島田明宏Akihiro Shimada
photograph byYuji Takahashi
posted2017/04/17 11:20
3戦連続で外国人騎手だったところから、乗り換わって重賞制覇、そしてそのままGI勝利。松山弘平にとっては忘れられない馬になったことだろう。
終わってみれば、「大舞台仕様」の馬だった。
しかし、7着とはいえ、牡馬相手に堂々と勝ちに行く競馬をした結果なのだから、この一戦だけで評価を下げるわけにはいかない。
高野調教師によると、ダービーに向かう可能性は捨てていないとのことなので、動向を注視したい。
終わってみれば、勝ったのは、ノーザンファーム生産のディープ産駒で、池江厩舎の管理馬という「大舞台仕様」の馬だった。
レコードが出る流れですっと好位につけ、難なく抜け出したのだから、アルアインは、掛け値なしに強い。今年の牝馬がハイレベルなことは間違いないが、だからといって、牡馬たちが弱いわけではなかった。
新たな主役が、男の意地を見せた。