eスポーツは黒船となるかBACK NUMBER
何度目かの「eスポーツ元年」到来。
日本一を決める大会で感じた前進。
text by
![八木葱](https://number.ismcdn.jp/mwimgs/6/3/-/img_63c0172edf1a3eec5d5017836b5eb9301895.jpg)
八木葱Negi Yagi
photograph byNegi Yagi
posted2017/02/03 17:00
![何度目かの「eスポーツ元年」到来。日本一を決める大会で感じた前進。<Number Web> photograph by Negi Yagi](https://number.ismcdn.jp/mwimgs/d/2/700/img_d2ace048f54f3b36a60f1e661c918fac162606.jpg)
演出も派手だが、それ以上に選手たちの表情が印象に残る。「見せる」という意識において、すでに多くの競技を上回っている。
「eスポーツ元年」は、言われる度に大きくなっている。
そして同時に、実況・解説という役割の偉大さを改めて認識した大会でもあった。
ジャンルも全く違う3つのタイトルで争うとなると、ファンの多くは「どれか1つのゲームのファン」である。つまり、他の2つのタイトルについてはよくわかっていない。その状態でいかにチーム戦としての継続性を保つのかなと心配して会場に向かったのだが、全ての種目に実況・解説がつき、そのゲームに詳しくなくてもすぐにその面白さがわかる仕掛けになっていた。
特にサッカーのルールそのままの『FIFA17』、1対1の『BLAZBLUE』はともかく、12人が入り混じってルールも比較的複雑な『OVERWATCH』まで、すぐに入り込めたのは大きな発見だった。
ADVERTISEMENT
ここ数年、年始に毎年のように言われる「eスポーツ元年」という言葉がある。今年こそ、今年こそと毎年ブレイクを願って言われるのだが、どこが元年かはともかく、確実に日本でも毎年その存在感は大きくなっている。
名前を聞いたことがある、という人がここまで増えたことがその何よりの証左だ。そして知って、見てしまえば、その中の何割かの人はeスポーツを確実に好きになる。
本当の「元年」が近づいている。
![](https://number.ismcdn.jp/common/images/common/blank.gif)