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ACLで広州恒大に敗れ続けるJリーグ勢。
日韓が中国への経由地になる日は? 

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吉崎エイジーニョ

吉崎エイジーニョ“Eijinho”Yoshizaki

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photograph byJ.LEAGUE PHOTOS

posted2015/10/23 11:50

ACLで広州恒大に敗れ続けるJリーグ勢。日韓が中国への経由地になる日は?<Number Web> photograph by J.LEAGUE PHOTOS

キャプテンの遠藤は「(前回優勝した時より)今の方が安定して戦えている。国内のタイトルへ全力で切り替えたい」とコメント。

中国リーグの長所は「質の高い外国人FWと戦える点」。

 この地で、金はしっかりと地に足をつけた活躍を見せてきた。移籍1年目の'12年から'14年まで国内リーグ3連覇。'13年には前述のとおりACL優勝も経験した。韓国代表としてもロンドン五輪と'14年ブラジルワールドカップに出場している。中国リーグで得ているものとは、いったいどういったものなのか。

「一番大きなことは……経験です。質の高い外国人アタッカーと対戦できることが、一番大きい。自チームの選手と練習からぶつかれますし、もちろん試合で対戦相手にもいい選手がたくさんいますから」

 自チームには、トッテナムから獲得したブラジル代表('14年ワールドカップ代表)パウリーニョのほか、先日同国代表デビューを果たしたリカルド・グラールがいる。

 金は、中国でのプレーについて「確かに苦労もある」という。

「一番苦しいのは、移動です。南の広州から東北地方まで、中国国内を縦断しないといけないこともあって。国内リーグで一番遠くに行ったのは、飛行機で4~5時間、さらにそこからバスで2時間、という場所もありました。でも僕はそういった経験も、この先ヨーロッパのクラブでプレーするためのものだと考えてやっています。チャンピオンズリーグやヨーロッパリーグに出られることがあったら、こういった移動もあるでしょうから」

日本人サッカー選手にとっても中国はやりがいのある地。

 経験、といえば、日韓両国でプレーした観点からこんな話も続けた。

「Jリーグはやはり、パスを好むチームが多い。どうしても似通ったチームが多くなる傾向にあったんですよね。いっぽうで中国では、いろんなスタイルのチームが存在するから、対応力が高まる。ロングパスを多用し、パワーを押し出してくるチームもあれば、パスをつないでくるチームもあるので」

 そこは、日本人にとってもプレーしがいのある場所だろうか。

「今来れば、大きな活躍を見せられる可能性があると思いますよ。僕はアマチュア時代に韓国で育ち、日中両国のリーグでプレーしていますが、日本人選手のパス能力はやはり高い。そういった選手を求めているチームは多くあります。僕からもうひとつ言えることがあるとすれば、上海などの大都市の生活は、ほとんど日本と変わらないんじゃないかということ。僕自身もアウェーゲームで幾度も訪れてみて感じることです。もちろん、広州を含めた地方都市は違いがあるでしょうが」

【次ページ】 J&Kリーグから「爆買い」されていく外国人選手達。

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