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中邑と丸藤が魅せた、
“遊び心”満載の攻防。
~新日&ノアの天才、初シングル戦~
text by
門馬忠雄Tadao Monma
photograph byNIKKAN SPORTS
posted2013/11/09 08:00
今年1月4日には桜庭和志を破ってインターコンチネンタル王座に輝いた中邑真輔。フィニッシュ・ホールドのボマイエはアントニオ猪木の入場曲「ボンバイエ」と語源を同じくする。
プロレスが変わった――。
カルチャーショックと言ったら大袈裟になるが、ファイトスタイルの進化と変容ぶりに驚かされた。
10月14日、東京・両国国技館で行なわれた王者・オカダ・カズチカvs.挑戦者・棚橋弘至のIWGPヘビー級選手権試合の“裏メイン”と言われた、中邑真輔vs.丸藤正道のシングル初対決のことだ。
中邑は「イヤァオ!」のかけ声と、くねくねのパフォーマンスで人気沸騰のIWGPインターコンチネンタル王者。一方、ノアの若きリーダー丸藤は、不知火(旋回式リバースネックブリーカー)というオリジナル技を持つテクニシャンである。新日とノアの交流戦のなかでタッグパートナー、あるいはタッグ戦で相対したことから、「戦ったら面白い奴」と互いにその技量を認め合っていたが、これが初の一騎打ちとなった。