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CLの注目カードはマンU対ベッカム!
復調ミランが赤い悪魔に襲いかかる。
text by
弓削高志Takashi Yuge
photograph byGetty Images
posted2010/02/05 10:30
今季もシーズン後半からのレンタル移籍で、存在感を放つベッカム。新生ミランの象徴となっている
「マンUと対戦すると決勝に行ける」というジンクスも!
混迷のシーズン序盤を過ごした今季のミランにとって、マンチェスターUはあまりに厳しい対戦相手だ。だが、ミランには“マンチェスターUと対戦すると決勝に行ける”という、過去4季(1958年、1969年、2005年、2007年)のジンクスがある。とりわけ、2006-07年シーズンの準決勝第2戦、雨中のサン・シーロでの完勝劇は、“ラ・パルティータ・ペルフェッタ(=完全試合)”と呼ばれ、史上屈指の好ゲームとして今でもミラニスタたちの胸を熱くする。
監督レオナルドは「デビッドにも、オールド・トラッフォードでの試合は期すものが相当あるだろう。われわれにとっても楽しみだ」と期待を寄せる。このカードのキーマンは誰をおいてもベッカムに他ならない。
「確かに一度、ユナイテッドは僕の人生そのものだった。だが、今の僕には目標がある。どんなに難しいとわかっていても、スクデットとCLを勝ち取りたい」
オールド・トラッフォードが、ベッカムと新生ミランを待っている。“夢の劇場”は、必ずや見る者の胸も震わせてくれるはずだ。