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大阪桐蔭“あの189cmスーパー1年生”は今「細かった身体が…激変していた」西谷浩一監督と話し合った進路…森陽樹17歳、異例の“プロ志望”明言ウラ側

posted2025/04/19 11:04

 
大阪桐蔭“あの189cmスーパー1年生”は今「細かった身体が…激変していた」西谷浩一監督と話し合った進路…森陽樹17歳、異例の“プロ志望”明言ウラ側<Number Web> photograph by Yuji Yanagawa

大阪桐蔭のエース、森陽樹17歳

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柳川悠二

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「189cmのスーパー1年生」として注目された森陽樹も3年生に――。2018年を最後に夏の甲子園優勝から遠ざかる、大阪桐蔭の今。【全3回の2回目/3回目へ】

「世代No.1だった」森陽樹の今

 42人の高校日本代表候補に選ばれた大阪桐蔭のエース右腕・森陽樹は、4月3日から3日間にわたって実施された強化合宿に参加しながら、小学5年生の頃(2018年)に見た高校日本代表対宮崎県選抜の試合を思い出していた。宮崎第3の都市である延岡市に生まれた森は会場の「ひなたサンマリンスタジアム宮崎」に足を運び、高校日本代表を相手に快投した聖心ウルスラ学園の戸郷翔征(現・巨人)に魅了される。同時に、いつか自分も日本代表の縦縞ユニフォームに袖を通すことを夢見た。

 聖心ウルスラ聡明中時代に軟式野球に励み、高校は全国の有望中学生が集う大阪桐蔭の門を叩いた森にとって、強化合宿への参加はその第一歩といえた。

「高校日本代表で先頭打者だった藤原恭大さん(当時・大阪桐蔭、現・ロッテ)のヒットも記憶に残っています。まだ候補の段階ですけど、選ばれたからには自覚を持って、もっとやらなあかんと思います」

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 入学から2年の時が過ぎる間に宮崎弁の訛りも消え、あの素朴な15歳がいつの間にか関西弁を操っているのがなんとも微笑ましい。昨年の6月に徳島県阿南市で行われた招待試合で登板した森は、試合後、弁当を頬張る仲間を横目に、ウインドブレーカーを着込み、ライトとレフトのポール間走を繰り返していた。以来、会う度に森の身体は大きく、幹が太くなっていった。

じつは異例…「プロ志望」公言

 卒業後の進路についても、森ははっきり次のように口にした。

「自分はプロ志望届を出そうと思っています。迷いなく決めました。将来、日本を代表するピッチャー、人間としても大きな選手になっていきたい」

 大阪桐蔭の3年生が、春の段階でここまではっきりとプロ志望届の提出を明言することは稀だ。

【次ページ】 センバツ逃して…大阪桐蔭の今

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