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「カツドン、ウナギが最高!」東京初訪問の外国人が感動「冥途の土産だ」大谷翔平“天井説ホームラン”に騒然…ドジャースvsカブス現地観戦記
posted2025/03/31 11:03

ドジャースとカブスが東京ドームで戦った開幕戦シリーズ。大谷翔平のホームランを筆頭に、現場の空気感は素晴らしいものだった
text by

AkiAki
photograph by
Nanae Suzuki
カツドン、ウナギ…最高だったよ
開場前の熱気は2023年のWBCを超えていた。
平日にも関わらず、試合開始4時間前から東京ドーム周辺の熱気を肌で感じた。テレビカメラや報道陣の数、そして日本全国や海外から馳せ参じたファンの熱量――すでにプレーボールの時を迎えるかのようだった。
前年度ワールドシリーズ王者を迎えるとともに、大谷翔平・山本由伸・佐々木朗希・今永昇太・鈴木誠也と5人の日本人メジャーリーガーが日本凱旋。第2回で触れた通りチケット販売には思うところは多いが、カブスvsドジャースの高揚感は現地観戦でこそ得られる特権だった。
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開場までしばらく時間があったので、家族で写真を撮ったり、外国から来たファンと話したり、とその場の雰囲気を楽しんだ。
「チケットは高額で買えなかったけど雰囲気を楽しみたくてここに来た」(ロサンゼルスからのカップル)
「イチローが一番好きな選手だった」(シカゴからのファン)
「ショウヘイ・オオタニを見に来た」(カナダからの親子)
偶然にも話した全員が日本を訪れたのは初めてだと言う。そして東京観光を全力で楽しんでいるとのこと。会話のほとんどが食事と今回着用していた法被だった。
「カツドンが一番、食べたときに驚いたよ」
「初めて食べたウナギが最高だった」
「おいしいラーメン屋教えて」
「クールだね、そのハッピはどこで買えるの?」
テオスカーが練習ボールを…
東京ドームの開場時間は試合開始3時間前の16時。すでに入場ゲート前は大盛況だった。無事入場すると、すでにカブスの練習が始まっていた。飲食店で腹ごしらえをしたのち、ドジャースの練習後半には球場がどっと沸いた。その歓声だけで大谷翔平がグラウンドに出てきたことが分かる。そして報道陣や観客のカメラの先には、必ず大谷がいた。
じつは今回の東京シリーズでは、アメリカのようにホームランボールを持ち帰って良いわけではなく、回収するルールだったようだ。ただ例外として、選手が直接投げてくれた練習球はOKだった。