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ドジャース佐々木朗希の乱調「まだ未完成…先発ローテはしんどい」NHK解説者が語る“山本由伸、今永昇太との違い”とは?「2回、3回でバテていた」 

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曹宇鉉

曹宇鉉Uhyon Cho

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photograph byNanae Suzuki

posted2025/03/24 18:06

ドジャース佐々木朗希の乱調「まだ未完成…先発ローテはしんどい」NHK解説者が語る“山本由伸、今永昇太との違い”とは?「2回、3回でバテていた」<Number Web> photograph by Nanae Suzuki

3回を投げて5四球と制球に苦しんだ佐々木朗希のメジャー初登板。解説者の目にはどう映っていたのか

マイナーで体力作りをする選択肢も

――力配分が今後の課題になりますか。

山下 力配分も大事なんですが、コンスタントに先発で投げる投手になるためには、それだけのスタミナを蓄えることができるかが重要です。ボールの力はすごいものを持っている。ただそれを1年続けていく体力、芯の強さがあるかを考えると、フィジカル的にそこまで身体ができていない。まだ23歳ですからね。日本時代から故障もありましたし、無理をさせないという判断もあるかもしれません。

――つまり、マイナーでの体力作りも十分に考えられると。

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山下 そうなる可能性もあるでしょう。史上最年少で完全試合をやって、すごい投手が出てきたなと思いましたけど、ピッチャーはコンスタントにパフォーマンスを出せるようになることが一番大事ですからね。年齢的にも、その強さがついてくるのはもうちょっと先なんじゃないかなと個人的には思います。

大谷翔平「ギリギリのホームラン」をどう見たか?

――大谷翔平についても聞かせていただければ。第2戦ではホームランを放ちましたが、山下さんの目にコンディションはどう映りましたか?

山下 あのホームランはもっと余裕で入っていたような手応えに見えたんですけどね。気候の違いなのか、アメリカのほうが飛ぶ感覚はあるのかもしれません。ただ、ギリギリだったのはそんなに問題じゃないでしょう。元々スイングやボールの捉え方には天性のものがありましたが、そこにパワーが年々ついてきて、手がつけられないバッターになった。変に気負いすぎることもなく日本での開幕でしっかり結果を残して、さすがだなと思って見ていました。

――昨季は史上初の「50-50」を達成してホームランと打点の二冠王に輝きました。今季はどんな成績を残しそうでしょうか。

【次ページ】 「鍛えた下半身はピッチングにも生きる」

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