「優勝確率99％…正直この補強はやりすぎ」“古巣”ドジャースに山下大輔が本音…日本での開幕をどう見たか？「それでも“ドジャースらしさ”はあった」

「この補強はやりすぎ」古巣ドジャースへの本音

――今回の日本での開幕シリーズにあたって、ドジャースの関係者と会う機会はありましたか？

山下大輔（以下、山下）　長くドジャースで仕事をしているトレーナーの中島（陽介）さんとは連絡を取りました。ただ、スケジュール的になかなか会えないね、って。僕がいたころとはフロントやコーチ陣もだいぶ様変わりしていて、マイナーで一緒に仕事をしていた人は来日メンバーのなかにはほぼいませんでした。それでも、デーブ・ロバーツ監督はじめ来日をすごく楽しみにしていたのは伝わってきましたね。

会見で来日の喜びを語るドジャースのデーブ・ロバーツ監督　©Nanae Suzuki

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――昨季ワールドシリーズを制したドジャースですが、さらなる積極補強に動きました。目玉の佐々木朗希、サイ・ヤング賞左腕のブレイク・スネル、さらにリリーフ陣にはカービー・イエーツとタナー・スコットが加入。この戦力をどう見ていますか？

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山下　まだ3月ですが、地区優勝の可能性はかぎりなく高いんじゃないかと思います。チーム力的には群を抜いている。アメリカではデータに基づいて戦力を分析したり成績を予想する文化が定着していますが、僕が目にした記事では年間100勝以上、優勝確率99％と出ていました。去年の戦力に加えてこの補強ですから、そういった数字が出るのも頷けます。ただ、言い方はあまりよくないけど、こんなに補強していたらつまんないな、という気もします。

――ドジャースにゆかりのある山下さんでもそう思いますか。

山下　本音としてはありますよね。大谷翔平がドジャースに入った時点では、まだ全然違う感覚でしたよ。「よかったな、優勝の可能性があるチームに行ったな」と。それで実際にワールドチャンピオンになったわけですけど、その翌年にこの補強はちょっとやりすぎじゃないか、と（笑）。去年も勝って当たり前の戦力だったかもしれない。でも、今年はそれに輪をかけて勝って当たり前ですよね。

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