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巨人・落合博満40歳が反論「そんなことしてません!ピッチャーに失礼じゃないですか」落合が嫌った“ある行動”「忘れられないホームラン」で思わず… 

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中溝康隆

中溝康隆Yasutaka Nakamizo

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posted2024/11/29 06:01

巨人・落合博満40歳が反論「そんなことしてません!ピッチャーに失礼じゃないですか」落合が嫌った“ある行動”「忘れられないホームラン」で思わず…<Number Web> photograph by KYODO

巨人1年目の1994年、打率.280で15本のホームランを放った落合博満(当時40歳)

 この夜、日本テレビ中継の解説席にいた山本浩二は、マウンド上の山田勉の速球に押され気味の背番号60を評して、「今の狙っているんですけどね、ちょっとやはり体のキレっていうのがいつもとは違うわけですよね」と状態の悪さを指摘し、江川卓は「雰囲気はありますよ。ただ、やはり形がかなり崩れてますから。これでホームランないしヒットが出る確率はかなり薄いですよね」と厳しい言葉を並べた。

 だが、打席内の落合は冷静にストレートだけに的を絞り、狙い通りカウント1―3から、139キロの外角高めのストレートをとらえ、レフトスタンドへ起死回生の勝ち越し14号2ランを叩き込んだ。実況の吉田填一郎アナが「落合! 落合やった! 貴重なホームラン。気合いのホームランといったらいいでしょうか。意地の一発といったらいいでしょうか!」と絶叫する中、珍しく一塁ベース付近で右拳を握りしめ、ガッツポーズをしてみせるオレ流。自身に対する無数の批判に対して、またもや言葉ではなく、バット一閃、ひと振りで黙らせてみせた。

“ガッツポーズしない男”のガッツポーズ

 13日ぶりの主砲の一発にベンチ前では帽子を取り、「おそれいりました」と頭を下げてみせる笑顔の長嶋監督の姿。ホームラン談話を取ろうとした小俣進広報は「あんなに興奮した落合の笑顔は久しぶりに見たよ。監督と一緒に本当にうれしそうで……。ひょっとしたら、開幕戦以来じゃないかな」と普段はクールな男が無邪気に喜ぶ様子に驚いたという。試合後のお立ち台でガッスポーズについて聞かれると、「そんなことしてません。ピッチャーに失礼じゃないですか」ととぼけてみせたが、しばらくして一枚の写真を見る機会があった。

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