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中学生年代女子のサッカー環境を支援する、「JFA×MS&AD なでしこ“つぼみ”プロジェクト」が始動!

posted2024/11/25 17:00

 
中学生年代女子のサッカー環境を支援する、「JFA×MS&AD なでしこ“つぼみ”プロジェクト」が始動!<Number Web> photograph by Kiichi Matsumoto

 公益財団法人日本サッカー協会(JFA)は、JFAメジャーパートナーのMS&ADインシュアランスグループホールディングス株式会社(MS&ADインシュアランスグループホールディングス)との価値共創事業として、「JFA×MS&AD なでしこ“つぼみ”プロジェクト」を始動した。

 このプロジェクトは女子サッカーの普及に向けて、JFAとMS&ADインシュアランスグループホールディングスが自治体などと連携し、中学生年代女子の受け皿となるサッカークラブ設立や運営の支援、事例発信などを行なう。そのなかでMS&ADインシュアランスグループホールディングスは、グループ各社が長年取り組んできた自治体などと連携した地方創生への取り組み、地域社会における課題解決やリスク軽減に関する知見やノウハウを提供し、安心・安全な地域クラブの設立・運営をサポート。支援の開始は、2025年4月からを予定。対象クラブには、JFAによる2年間のサポート(クラブ運営のサポート、運営費の補助など)を実施する。

第1回は茨城県水戸市で開催、元なでしこ選手が多数参加

 プロジェクトの第1回として11月17日、茨城県水戸市で「JFA×MS&AD なでしこ“つぼみ”フィールド」と「JFA×MS&AD 地域スポーツ改革カンファレンス」が開催された。

 中学生の女子を対象としたサッカー交流試合「JFA×MS&AD なでしこ“つぼみ”フィールド」には、地元の茨城県や近隣の栃木、千葉県の連合チームに加え、石川県能登地区の生徒が参加。この日ゲストとして登場した、川上直子や宮間あや、鮫島彩、阪口夢穂といった元なでしこジャパンのレジェンドと共に汗を流した。

 同時開催となった「JFA×MS&AD 地域スポーツ改革カンファレンス」では、地域スポーツの活性化の取り組みに関心のある自治体、民間スポーツクラブ、指導者を対象とした意見交換会を実施。

 影山雅永JFA技術委員長や公益社団法人日本女子プロサッカーリーグ理事で元なでしこジャパンの海堀あゆみなどが登壇し、部活動の地域移行など、地域スポーツの改革に関する取り組みや課題、解決策についての事例を紹介。ディスカッション含め、約3時間にわたって、中学校年代、女子サッカーを取り巻く状況や課題、JFAとMS&ADインシュアランスグループホールディングスが描く未来についてなどの状況を共有した。

 影山JFA技術委員長は「なでしこジャパンが世界チャンピオンになり、サッカーを楽しむ女の子も増え、夢を与えられる存在ではあると思う一方、その場所がないから諦めてしまっている部分があります。サッカーをプレーしたい子どもたちに、どのようにして場所を提供できるのか。地域の方々と一緒に、どう増やしていくかがサッカー界にとって大事なことですし、サッカー界はその長い歴史の中で垣根をなくしてここまで育ってきたので、今あるバイアスもどんどん取り払って、進めていきたいと考えています」と語る。

「なでしこ」として花開く前の“つぼみ”世代をサポートするJFAとMS&ADインシュアランスグループホールディングスの新たなプロジェクト。その先には大輪の花が咲き誇る未来が待っているはずだ。

(文=福田剛)

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