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酒の肴に野球の記録BACK NUMBER
6年141億円契約も納得…ダルビッシュ有37歳「日米200勝の99球」全8球種ストライク率がスゴい〈大谷翔平80勝、前田健太で163勝〉
text by
広尾晃Kou Hiroo
photograph bySean M.Haffey/Getty Images
posted2024/05/24 11:03
2024年、パドレスで好投を続けるダルビッシュ有。199勝を挙げたドジャース戦での渾身のガッツポーズ
〈NPB、MLB通算勝利数10傑〉M=MLB 、N=NPB、※は現役
黒田博樹 203勝(M79/N124)
野茂英雄 201勝(M123/N78)
ダルビッシュ有 200勝(M107/N93)※
田中将大 197勝(M78/N119)※
石井一久 182勝(M39/N143)
桑田真澄 173勝(M0/N173)
岩隈久志 170勝(M63/N107)
松坂大輔 170勝(M56/N114)
和田毅 165勝(M5/N160)※
前田健太 163勝(M66/N97)※
順調にいけば、今季中にダルビッシュは日米通算勝利数で1位に躍り出ることになる。ダルビッシュと日米でライバル関係だった田中将大は今季まだ一軍のマウンドに立っていないが、田中もまずは「あと3勝」を目指してほしいところ。
ちなみに菊池雄星は日米通算で107勝(M34/N73)、千賀滉大は99勝(M12/N87)、大谷翔平は80勝(M38/N42)、山本は75勝(M5/N70)、今永は69勝(M5/N64)。第1回でも触れた通り、日本のプロ野球、MLB両方で偉大な実績を残した投手ダルビッシュ有は彼らにとって未だに「見上げる存在」と表現しても言い過ぎではないだろう。
「ダルビッシュさんがいる」という支え
NPBから海を渡ってMLBに挑戦する投手にとっても「ダルビッシュさんがいる」というのは、本当に心強いはずだ。今季からチームメイトになった松井裕樹だけでなく、チームが違っても、ダルビッシュは心の支えになっている。
また日本の少年野球や野球指導についても、鋭いコメントを発している。ダルビッシュは「野球の未来」も見つめているのだ。
パドレスとの契約は2028年までとなっている。42歳で迎える契約満了を目標に、ダルビッシュ有は今後もマウンドに上がってほしい。<第1回からつづく>