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「ウラワの熱さは良くも悪くも…」日本通ブラジル人記者が語る“Jサポはやさしい説”「カシマはジーコ像、ベガルタは聖闘士星矢も最高だ」

posted2024/04/12 11:02

 
「ウラワの熱さは良くも悪くも…」日本通ブラジル人記者が語る“Jサポはやさしい説”「カシマはジーコ像、ベガルタは聖闘士星矢も最高だ」<Number Web> photograph by Tiago bontempo

4月3日、ベガルタ仙台vs愛媛FCを観戦したチアゴ記者。昨季限りで引退したクラブレジェンドである梁勇基とも写真に収まった

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沢田啓明

沢田啓明Hiroaki Sawada

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Tiago bontempo

 “日本人以上に日本フットボール通”で熱視線を送るブラジル人記者、チアゴ・ボンテンポ氏は来日後、精力的に各カテゴリの試合を観戦している。そこで浦和レッズを筆頭とした「ファン・サポーター論」について聞いた。(全2回/第1回も配信中)

 ブラジルのスポーツメディアきっての日本通であるチアゴ・ボンテンポ記者は、3月中旬に日本へ到着して以降の約3週間に、2026年ワールドカップ(W杯)アジア予選1試合、AFCチャンピオンズリーグ1試合、J1を5試合、J2、J3、WEリーグ、社会人各1試合の計11試合を観戦している。

 11のスタジアムで、日本の男子17、女子2の計19チームを見ている(浦和レッズだけ2試合で、外国チームは北朝鮮代表と中国の山東泰山)。従って、日本の19チームのサポーター・ファンの応援ぶりを眺めているわけだ。

ウラワのファンの熱さは、もう国際水準じゃないかな

――これまで見た日本のチームのサポーター・ファンの応援ぶりを比較、分析してください。最も熱狂的だと思ったのは?

「浦和だね。3月17日のアウェーの湘南ベルマーレ戦、4月7日のホームのサガン鳥栖戦を見たんだけど、ゴール裏に陣取る大勢のサポーターたちは、90分間、歌い、飛び跳ね、一秒たりとも応援を止めない。それは浦和以外のクラブのサポーター・ファンも大体同じなんだけど、浦和は格段に人数が多く、熱量がすさまじい。

 サムライブルーのサポ―ターグループ『ウルトラスニッポン』も非常に力強い応援を繰り広げるんだけど、浦和の試合と日本代表の試合で大きく異なるのは、一般席に座っているファンの熱量だね。

 日本代表の場合、普段はあまりフットボールの試合を見ないライトなファンが多いようだ。もちろん、そういうファンがいても一向に構わないんだけど、『ウルトラスニッポン』の年季が入ったサポーターと比べるとどうしても熱量が落ちる。

 一方、浦和の場合は普通のファンであっても長年、応援している人が多い。チームのことなら何でも知っていて、『俺たちがチームを勝たせるんだ』という気概を持つ人が多い。これは南米のコアなファンと同じ。ブラジルであれば、飛び抜けて熱狂的なことで知られるコリンチャンスのファンと似ている。浦和のファンの熱さは、もう国際水準に達しているんじゃないかな」

一部サポが騒動を起こすのはコリンチャンスと似ている

――ただ、浦和のファンは熱意があり余ってか、これまで様々な問題を起こしています。昨年8月には天皇杯4回戦のアウェーの名古屋グランパス戦(3-0で名古屋が勝利)で試合後、騒動を起こし、多くのサポーターがスタジアムへの立ち入り禁止処分を受け、浦和は今年の天皇杯出場権剥奪という厳罰を受けました。

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