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森保監督「今日W杯出場を掴み取ろう」強気采配だった三笘薫の投入… 鬼門アウェイで豪州を下した“要因と意義”とは? 

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飯尾篤史

飯尾篤史Atsushi Iio

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photograph byJFA/AFLO

posted2022/03/25 17:20

森保監督「今日W杯出場を掴み取ろう」強気采配だった三笘薫の投入… 鬼門アウェイで豪州を下した“要因と意義”とは?<Number Web> photograph by JFA/AFLO

三笘薫、原口元気の投入には森保一監督の強気、そして日本代表の選手層の厚さがしっかりと見えた

 日本は1勝2敗と窮地に陥り、オーストラリアは3連勝で首位に立っていた。ところが、日本が2-1と勝利して以降、5連勝を飾って2位に浮上したのに対し、日本を仕留め損なったオーストラリアは完全にリズムを崩して1勝3分で3位に転落。再戦のときを迎えた。

 最終予選序盤の日本は、欧州組のコンディションの悪さも相まって、インテンシティやトランジションを武器とするこれまでの戦い方が繰り出せず、方向性に迷いが生じていたようだった。

 しかし、追い込まれた末にたどり着いた守田と田中の抜擢、4-3-3へのシステム変更によって、立ち位置やプレッシングの約束事、ボール保持や相手を見てサッカーをするスタイルが試合を追うごとに整理されていった。

 日本の歩むべき道のりを示してくれたのは、オーストラリアだったとも言える。

 もし、あの試合でオーストラリアに敗れていたら、日本は息の根を止められていたかもしれない。だからこそ、日本は逆に今回、オーストラリアをしっかり仕留めなければならなかった。

“鬼門”での初勝利は避けては通れない道だった

 2006年にオーストラリアがアジアサッカー連盟に加盟してからというもの、日本はW杯アジア最終予選で3大会連続してオーストラリアと同組になっている。つまり、オーストラリアとのアウェイゲームを3回経験しているが、2分1敗と一度も勝てていなかった。

 アジアの盟主として、そして、日本サッカーの歴史を新たなステージに上げるためにも、オーストラリアの地でライバルチームを下すことは、避けては通れない道だったのだ。

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