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「棚っちょには感謝ですね」獣神サンダー・ライガーが新日本のエース棚橋弘至に語った“引退式で『怒りの獣神』大合唱”のウラ話
posted2022/03/08 11:00
text by
堀江ガンツGantz Horie
photograph by
Shunsuke Mizukami
プロレスほど音楽と親和性が高いスポーツもないだろう。
選手それぞれをイメージしたテーマ曲が流れ入場するシーンは、プロレスにおける大きな見せ場のひとつであり、一流レスラーは入場シーンだけでファンを魅了する。
そんなプロレスに欠かせない入場曲の魅力を、新日本プロレスの“エース”棚橋弘至と、今年の1・4&1・5東京ドーム大会で引退したばかりの獣神サンダー・ライガーに語ってもらった。
◆◆◆
――お二人はレスラーになる前のファン時代、好きな入場曲ってありましたか?
棚橋 僕は武藤敬司さんの『HOLD OUT』と、橋本真也さんの『爆勝宣言』が好きでしたね。どちらも武藤コール、橋本コールがすごくしやすくて、会場が一気に盛り上がりますから。
ライガー 僕はミル・マスカラスの『スカイ・ハイ』。この曲からプロレスに入場曲が定着するようになりましたし、僕が中学時代に初めて買った洋楽のレコードでもありますからね。あとはザ・ファンクスの『スピニング・トーホールド』とアブドーラ・ザ・ブッチャーの『吹けよ風、呼べよ嵐』も選手のイメージにピッタリで、あれはいいなと思いましたね。
棚橋 今は試合のインターネット配信やDVDソフト化を前提にしているので、新日本ではオリジナルの入場曲を作ることが多いですけど、昔は既存の曲からその選手のイメージに合う曲を選んでたんですよね。
ライガー 選曲センスがいいんだよ。
棚橋 僕も昔の曲は大好きで、'90年代は『プロレスQ』っていうテーマ曲集のCDシリーズが出てたんで、毎回買ってましたよ。ザ・グレート・カブキさんの『ヤンキーステーション』とか好きでしたね。
――棚橋さんが学生時代、『ヤンキーステーション』を聴いて失恋から立ち直ったという話はホントなんですか?(笑)
棚橋 なんかで言いましたっけ?(笑)
ライガー ホントに失恋したの?