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「棚っちょには感謝ですね」獣神サンダー・ライガーが新日本のエース棚橋弘至に語った“引退式で『怒りの獣神』大合唱”のウラ話

posted2022/03/08 11:00

 
「棚っちょには感謝ですね」獣神サンダー・ライガーが新日本のエース棚橋弘至に語った“引退式で『怒りの獣神』大合唱”のウラ話<Number Web> photograph by Shunsuke Mizukami

新日本のエース棚橋と引退したライガーが、プロレスラーと入場曲の関係を熱く語った

text by

堀江ガンツ

堀江ガンツGantz Horie

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Shunsuke Mizukami

イントロが流れた瞬間、会場が一気にヒートする。人気選手たちの入場とともに流れるテーマ曲は、もはやプロレスにとって必要不可欠な存在である。レスラーたちはどんな意図で楽曲を選ぶのか。新日本のエースと、現役を終えた獣神が、プロレスにおける音楽の重要性を語り合う。《初出『Sports Graphic Number』997号(2020年2月27日発売)、肩書などはすべて当時》

 プロレスほど音楽と親和性が高いスポーツもないだろう。

 選手それぞれをイメージしたテーマ曲が流れ入場するシーンは、プロレスにおける大きな見せ場のひとつであり、一流レスラーは入場シーンだけでファンを魅了する。

 そんなプロレスに欠かせない入場曲の魅力を、新日本プロレスの“エース”棚橋弘至と、今年の1・4&1・5東京ドーム大会で引退したばかりの獣神サンダー・ライガーに語ってもらった。

◆◆◆

――お二人はレスラーになる前のファン時代、好きな入場曲ってありましたか?

棚橋 僕は武藤敬司さんの『HOLD OUT』と、橋本真也さんの『爆勝宣言』が好きでしたね。どちらも武藤コール、橋本コールがすごくしやすくて、会場が一気に盛り上がりますから。

ライガー 僕はミル・マスカラスの『スカイ・ハイ』。この曲からプロレスに入場曲が定着するようになりましたし、僕が中学時代に初めて買った洋楽のレコードでもありますからね。あとはザ・ファンクスの『スピニング・トーホールド』とアブドーラ・ザ・ブッチャーの『吹けよ風、呼べよ嵐』も選手のイメージにピッタリで、あれはいいなと思いましたね。

棚橋 今は試合のインターネット配信やDVDソフト化を前提にしているので、新日本ではオリジナルの入場曲を作ることが多いですけど、昔は既存の曲からその選手のイメージに合う曲を選んでたんですよね。

ライガー 選曲センスがいいんだよ。

棚橋 僕も昔の曲は大好きで、'90年代は『プロレスQ』っていうテーマ曲集のCDシリーズが出てたんで、毎回買ってましたよ。ザ・グレート・カブキさんの『ヤンキーステーション』とか好きでしたね。

――棚橋さんが学生時代、『ヤンキーステーション』を聴いて失恋から立ち直ったという話はホントなんですか?(笑)

棚橋 なんかで言いましたっけ?(笑)

ライガー ホントに失恋したの?

【次ページ】 『HIGH ENERGY』は新日本プロレス復興を象徴?

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